Coltテクノロジーサービスは7月19日(現地時間)、IBMとの提携を拡大し、IBM Cloud Direct Linkをサポートすると発表した。
今回の提携ではユーザーに、より障害耐性が高く低遅延、かつ基幹アプリケーションへ安全にアクセス可能なクラウド接続向けネットワークを提供するという。
ユーザーはIBM Cloud Direct Linkサービスを通じて、データセンターやオフィス拠点とIBM Cloudをつなぐプライベートネットワーク接続を提供する、同社のクラウド接続サービスを選択可能になる。
「Colt IQ Network」は同社が所有する、100Gbpsの最適化されたネットワークで、全世界で850を超す各種データセンターおよび2万6000以上の商用ビル群を接続しており、パブリックインターネットに依存した場合に比べて優れたクラウドネットワークを提供するとのこと。
今回の提携拡大の一環として、同社はIBMが立ち上げたIBM Cloud Direct Link Service Provider Programに加入する。
IBM Cloudのネットワーク担当バイスプレジデントであるキット・リントン(Kit Linton)氏は「企業は人工知能(AI)やアナリティクス、ブロックチェーン、IoTなどの付加価値の高いサービスを活用して非体系化データから新たなビジネス知見を得られるよう、クラウドへの移行を進めています。拡大を続けるIBM Cloud Direct Link Service Provider Programを通じ、ColtとColtのIQ Networkは拡張性の高いプライベート接続をIBM Cloudに提供し、クラウドを中心とした変革の新たなフェーズの実現を支援します」とコメント。
Coltのプロダクトポートフォリオ担当バイスプレジデントであるピーター・コペンス(Peter Coppens)は「当社はIBMと協力し、企業がクラウドの拡張を続け、世界中でITの今後の成長を加速していくために支援できることを嬉しく思います。私たちはデジタル変革がもたらす大きな価値を理解しており、クラウドサービスがその実現のカギを握っていることを認識しています。ColtとIBMが提携することで、企業はColt IQ NetworkやColtのクラウド接続サービスを通じて、データセンターでもオフィスでも、必要に応じてどこからでもIBM Cloudへのプライベート接続を確立することができます。これによって、ネットワークコストを削減し、さらに帯域幅の処理容量を増加できるだけでなく、より一貫した体験を提供して、IBM Cloud へのシームレスな接続が可能になります」とコメントしている。