「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 北極ラーメン」
セブン&アイ・ホールディングス(製造:日清食品)
7月10日発売
213円
http://www.sej.co.jp/products/nakamoto1807.html
毎年恒例、辛さの極みのカップ麺
蒙古タンメン中本といえば、東京都板橋区に本店を構えるラーメンチェーン店。肉や野菜を長時間煮込んだスープに秘伝の味噌と唐辛子を混ぜ合わせた「タンメン」が名物だ。
2008年頃から、セブン&アイ・ホールディングスと蒙古タンメン中本はタッグを組み、蒙古タンメン中本ブランドのカップラーメン、チルド麺、弁当などを全国発売している。特にカップラーメンは、辛党の間で高く評価されている。
本商品は蒙古タンメン中本の中でも、きわめて辛いことで知られる「北極ラーメン」を再現。味噌ベースのスープに、大量の唐辛子とすりごまを加えているとのこと。毎年夏頃に販売されている恒例商品でファンも多い。2018年も、無事に北極ラーメンの登場となったわけだ。
さっそく食べてみるかぁ……とフタを開けた時点で、もう容赦なく真っ赤。はたして大丈夫だろうかと不安になるが、今さら躊躇してもしょうがない。思い切ってお湯を注ぐ。
熱湯を入れて5分(3分ではないので注意)待つと完成。これだけでも辛そうなのに、仕上げに「極辛オイル」を入れるのが流儀だ。これで辛さを調整できる性質もあるだろうけれど、せっかくなので、すべて入れてしまう。
メチャクチャ辛い……でもそれだけじゃない
コクと旨味があるのがえらいのだ
何しろ辛さがウリなので真っ赤なスープに目が行きがちだが、実店舗を意識してか、麺はやや太めなのが特徴だ。これがスープによく絡み、辛さを思う存分たのしめる面もあるのだろう。麺だけに。失礼しました。
……いや、辛いっすよこれ! 辛いじゃん! すげえ辛いわ!
一口目は、「うっ、辛いな、でもそれほど……」と思うかもしれない。しかし、食べ進めるごとに辛さがどんどん舌にたまっていく。そもそもスープを飲んだときに気づいたけれど、くちびるにスープがあたるだけでヒリヒリする。それだけ、唐辛子による辛さがすごい。辛いか辛くないかと聞かれれば即答で「辛い」。文句なしに「激辛」。
とはいえ、ただ辛いだけなら、これほど愛好者が増えるわけもない。味噌とすりごまの香りが効いていて、メチャクチャ辛いとはいっても、確かな旨味、スープのコクを感じる。やはり「辛旨」なのだ。
だから、「あー、辛っ!」と思いながら、ついつい、もう一口食べてしまう。スープを飲みたくなってしまう。辛いだけと思ったら大間違い。カップ麺としてのクオリティーも高い。さすが、十年来の付き合いがあるセブン&アイ・ホールディングスと蒙古タンメン中本による匠の技というべきだろう。
今回は辛いものがそこそこ好きなグルメ担当のナベコさん、辛いものが大好物の進行管理担当のニシマキさんにも食べてもらった。
ナベコさん「辛い……けど、おいしい! 唐辛子のストレートな辛さ。甘みがなく、ハイクオリティで口の中の辛さバロメーターをあげてきます。フライ麺で、しかも少し太めなのがよいバランス。ひと口食べるだけなら大丈夫ですが、次第に辛く(ツラく)なってきます。ただ、その刺激が暑気払いになって、私は大好き!」
ニシマキさん「少々の辛さではどうということがない自分でも、これは『辛い!』と素直に感じます。それでいて、きちんと味噌のコクがあるのがうれしいですよね。ただ辛くしただけで『痛い!』みたいな商品もある中で、やはり一味違います。辛党にもオススメでしょう!」
当たり前の話だけれど、北極ラーメンを再現したというだけあって、辛さは折り紙付き。市販のカップ麺の中でも、トップレベルで辛い。辛いのが苦手な人はぜったいに食べないほうがよい、と言い切ってしまいたいほどだ。
ただ、強烈な辛味の中にも、旨味やコクがきちんとある。ただ辛いだけではないのが、ほんとうにえらい。あとを引く激辛、もう少し食べたくなってしまう激辛。これが辛さの極み、北極ラーメンの秘密だ。夏季限定の商品なので、お見逃しなく。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
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