1955年に設立されたスポーツカーメーカー「アルピーヌ」。1970年代にRR駆動(リアエンジンリアドライブ)の名車・A110を生み出し、世界ラリー選手権を席巻した。その後はルノー傘下になり、ル・マン24時間レースなどのモータースポーツ活動を行なっていたが、1995年に活動を停止したままだった。
約20年後の2016年、アルピーヌが復活し、2017年には新型A110の限定車プルミエール・エディションを発表した。そして2018年6月、日本にこの限定車が50台導入されることが決まった。
新型A110は初代のフロントマスクを踏襲しつつ、現代のテクノロジーを満載したライトウェイトスポーツカー。駆動方式はRRからMRになり、アルミ製のボディーは車重1110kgという、コンパクトカーのような軽さを実現している。エンジンは1798ccの直列4気筒ターボ、最大出力は252ps/6000rpm、最大トルクは32.6kgm/2000rpm、トランスミッションはゲトラグ製の7速DCTを搭載。スリーサイズは4205×1800×1250mm。ハンドルは左で2シーター、シートはフルバケットを標準装備する。
プレゼンテーションで登壇した同社COOのトマ・ビルコ氏は「ついに日本に導入できることをうれしく思います。試乗会ではフランスだけでなく、イギリスでも高い評価をもらいました。日本へは1955台のうちの50台ですが、秋くらいに量産モデルを発表する予定です」と話した。
車両価格は790万円。購入予約は全国のアルピーヌ正規販売店、もしくはオフィシャルウェブサイトで始まっており、受け付け終了は7月10日。申し込みが50人を超えた場合は抽選で、7月15日にフランス大使館にてフランス大使立会いのもと抽選を行なう。納車は9月以降の予定だ。