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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第103回

Xperia XZ2レビュー前編

重くなったがエンタメ性能が向上したXperia XZ2

2018年06月20日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII編集部

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新機能ダイナミックバイブレーションシステムが楽しい

 Xperia XZ2はサウンドとバイブレーションを強化している。サウンドはサウンドエフェクトに、S−Force Front Surroundを追加しており、仮想的な臨場感のあるサウンド再生に対応している。ドコモの発表会でプッシュしていた部分で、Galaxy S9とHUAWEI P20 Pro、AQUOS R2などはDolby Atmosを採用しているが、Xperia XZ2は自社技術を選んだ。S−Force Front Surroundは本体スピーカー前提となっているが、アプリを選ばない仕様なので動画視聴が多いのであればチェックすべき機能だ。

 さらにダイナミックバイブレーションシステムも合わせると、スマホのみのAVライフを楽しめる。この機能は動画や音楽、Xperia XZ2で録画したデータなどに合わせて、バイブレーターを動かすもので、低音を中心に反応するようだ。動画の場合はとくに臨場感が増すのだが、ゲームに関してはアプリ側の対応が必要な場合があり、すべて対応するわけではない。

試すのであれば、YouTubeが分かりやすい。弱中強の3段階とオフを選べる

ゲームが対応しているかどうかは、ボリュームキーを押した際にダイナミックバイブレーションのバーが出るか出ないかでわかる

S−Force Front Surroundはサウンドエフェクトから設定できる。デフォルトではオフ

 次にソフトウェアを見ていこう。Xperia XZ1から大きく変更された部分はなく、ブラッシュアップをしたバージョンに近い。それもあって、設定周りは極シンプルなものとなっている。あまり設定を詰める気がないのであれば、そのまま標準の状態で使用してもいい。設定をちゃんと確認しておきたいなら、オーディオ周りだ。設定項目が豊富なので、好みに応じて決めていくといい。

設定は他機種と比べると、とてもさっぱりしている。とくに設定をしないままでOKな人も多そうだ

サウンドの設定は豊富

お約束のSTAMINAモードは大きく変化していない模様

Xperiaアクションを設定しておくと、設定変更が楽に

自動的にストレージとメモリーを最適化してくれるスマートクリーナーもある

 最後にスペックを見ると、SoCにSnapdragon 845、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GB(microSDXC、最大400GB対応)、バッテリー容量3060mAh。現行でもっともパワフルなSnapdragonを搭載しているため、各種応答性はとても良好だ。ブラウザーから実行するHTML5版AnTuTu Benchmarkのスコアを見るに、ゲームなども期待できそうだ。

Xperia XZ2のスコア

比較としてGalaxy S9。パフォーマンスモードは最適化、画面解像度FHD+(1080×2220)で、Xperia XZ2に近い状態とした。ちなみにWQHD+にするとスコアは3000ほど低下する

 ゲームについては、Bluetoothヘッドフォンを使用した場合はどうしても遅延が生じるため、リズムゲームはとくに気になりがちだが、それ以外ではあまり気にならない。PUBG Mobileでのテストでは、USB Type-C接続のものか、aptXであれば遅延は気にならないレベルだったが、個人差はあるので店頭などでチェックしておきたい。

PUBG Mobileのグラフィック設定を極力重くした状態でのプレイでも、フレームレートが露骨に落ち込むシーンとは遭遇せず。たださすがにバッテリー消費量が増えるほか、放熱も激しくなった

画面の大きさもあって敵を発見しやすかったほか、ラウンドフォルムで持ちやすく、本体スピーカーで遊ぶにはとてもいい。ダイナミックバイブレーション対応が待たれる


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