Windows 7のサポート終了はビジネスチャンス
マイクロソフトが基調講演でパートナー企業との連携を強調
2018年06月11日 22時18分更新
6月6日、マイクロソフトは「パートナー企業のデバイス」や「セキュリティー」、「AI」などをテーマにした基調講演をCOMPUTEX TAIPEI 2018で行なった。
冒頭で同社のコンシューマー・デバイスセールス担当Corporate Vice President Nick Parker氏が登壇。PCではeスポーツの人気拡大により、ハイパフォーマンスなモデルの市場が拡大していると説明。さらにWindows 7のサポート終了も近づいており、ビジネスチャンスは拡大すると語った。
マイクロソフトはIoTの広がりから、さらにコネクテッドデバイスが増えていくとし、新しいマーケットに登場するデバイスにもマイクロソフトは深く関わっていくとのこと。特にユビキタス、AI、マルチセンス・マルチデバイスの3分野には力を入れていくと話した。
続いて登壇したプラットフォーム担当VPのRoanne Sones氏は、パートナー企業のデバイスについて解説。PCに関しては、現在クリエイティビティー指向、チームワーク指向、シンプリシティー指向そしてセキュリティー指向の4つに分類されるとしている。たとえばクリエイティビティー指向では、発表されたばかりのパワフルな「ASUS ZenBook Pro 15」を紹介した。
さらにチームワーク指向では、「Windows Collaboration Display」を発表。シャープなどから発売が予定されているが、大型ディスプレーを使ったデジタル黒板のようなデバイスで、マイクロソフトから発売されている「Surface Hub」もWindows Collaboration Displayにあたる。企業などではこのWindows Collaboration Displayを中心に、各社員のPCを連携させることで、業務を効率良くすすめられるわけだ。
シンプリシティー指向では、クアルコム製のチップセットを搭載した「Acer Swift 7」と「Lenovo Miix 630」を紹介。モバイル通信機能を装備し、長時間の使用が可能なバッテリー性能で、手軽に持ち運びどこでも使えるという点が、シンプリシティー指向というわけだ。
セキュリティー指向では、HPの「HP Probook X360」をピックアップ。これは教育向けにデザインされたPCで、米軍調達基準(MIL-STD-810G)もクリアしているほどの堅牢性を誇る。
また、AndroidスマートフォンとPCを連携させる「my phone」についても紹介。Androidスマートフォンに専用アプリの「Microsoft Launcher」をインストールすれば、スマートフォンに届いたメッセージをPCで管理でき、画像データなどもドラッグ・アンド・ドロップで処理可能。Windowsという自社OSにとらわれず、マルチプラットフォーム・マルチデバイスをすすめているマイクロソフトらしいサービスだ。

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