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発売間近「ribbon - 30th Anniversary Edition -」

渡辺美里の傑作アルバムが30年ぶりに蘇る、ハイレゾ先行試聴会

2018年05月20日 14時00分更新

文● ASCII

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 5月19日、東京・秋葉原のダイナミックオーディオ 5555で、5月23日(水)からmoraでハイレゾ配信が始まる渡辺美里「ribbon - 30th Anniversary Edition -」の先行試聴会が開催された。

 ribbonは、1988年5月にリリースされた渡辺美里の4thアルバムで、オリコンチャート1位を獲得。100万枚を超えるセールスを記録した。今回の新盤では、米国・ニューヨークの「STERLING SOUND」でマスタリングした「2018年最新マスタリング音源」を使用。新たにボーナストラックとして、3つのシングル収録楽曲を追加している。CD盤も同時発売となっており、ハイレゾ版/CD通常盤とも価格は3200円。

 担当者によると「30年前に作られたマスターテープの状態確認から始めたが、幸運にも状態が良くデジタル変換時に軽いノイズ除去をする程度でマスタリングに進めた」としている。マスタリングを担当したのは、「Lovin'you - 30th Anniversary Edition -」「eyes - 30th Anniversary Edition -」に引き続いて、テッド・ジェンセン(Ted Jensen)氏。世界最高峰のエンジニアを起用できたとする。リマスタリング作業をするにあたっては、当時のマスターに近いものを体験できるものとし、渡辺美里さんとも話し、聞き手が「当時聴いていたのと変わったな」とか「思い出とずれていた」と感じない、当時の雰囲気を再現する方向で取り組んだという。

 先行試聴会は、B&W 800 D3など最新・最高クラスの機器を使用。内容はシンプルで、冒頭の簡単な紹介ののち、40分強の時間をかけオリジナルアルバムに収録されていた楽曲すべてを再生するのみだった。渡辺美里といえば当時(はもちろん現在も)を代表する歌手。作曲者として佐橋佳幸、伊秩弘将、木根尚登、小室哲哉、岡村靖幸、大江千里といったそうそうたる顔ぶれがクレジットされている点にも改めて感心する。筆者はアルバムのリリース時、中学生だったが、当時、テレビやCM、街頭、そして知人宅のコンポなど様々なシーンで接した楽曲を現代の技術とクオリティーでよみがえる点はやはり感慨深かった。

 楽曲や制作過程に対する知識がほとんどない状態での感想となるが、がっつりとした低域とキラキラと輝く高域は、重低音をうたったCDラジカセなどが全盛だった当時の雰囲気を思い出させる。名曲ぞろいのアルバムであるが、声の魅力という点では、「Believe(Remix Version)」など音数が絞られた楽曲では特に、ニュアンスの豊かさ、伸びやかさ、力強さなどを強く感じた。CMソングとしてサビの部分をよく耳にした「恋したっていいじゃない」「悲しいね(Remix Version)」や「10 years」など少し切なさもある、旋律の美しさを感じさせる楽曲も印象的で、いま初めて聴くリスナーもおすすめだ。

 1曲目「センチメンタル カンガルー」はボーカルの声が若々しく時間の経過も意識する。一方でハイレゾ音源ということもあり、当時は気付かなかった細かな音にはっとさせられることも多い。シンセの音色であったり、アナログ的なリバーブの響きなども、最近の楽曲とは異なる雰囲気がある。こういう細かな部分をじっくりと堪能できるのも、ハイレゾならではの解像感や音離れの良さの賜物と言える。

訂正とお詫び:資料に修正があったため、本文内の楽曲名を修正しました。(2018年5月21日)

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