Avastは5月11日、世界のWindowsベースのPCの29%が、引き続きWannaCryに感染するリスクがあることを発表した。
同社のセキュリティーソフトのホームネットワークの脆弱性を調査する機能からのデータによると、全世界のWindowsベースのPCの約3分の1に、「EternalBlue」の脆弱性が存在しているという。
世界の中でも、アゼルバイジャン、アルメニア、イエメンの3ヵ国が突出してEternalBlueの脆弱性が存在するPCを多く使い続けており、日本は国内のPCの11%にまだEternalBlueの脆弱性が存在しているとのこと。
EternalBlueの脆弱性を利用した攻撃は、「WannaCry」や「NotPetya」などのランサムウェアなどにも利用されている。EternalBlueが、ランサムウェアを配布するために利用されていることに加え、ほかのマルウェアの亜種もこのメカニズムを利用している。この脆弱性は引き続き、重要なパスワードの収集など、サイバー犯罪者にとって有用なツールになっているという。
同社は引き続き、古いシステムを使用しているユーザーに、早急にシステムのアップデートとセキュリティーソフトのアップデートを呼び掛けるとしている。