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麻倉怜士のハイレゾ真剣勝負 第24回

旧盤のハイレゾ化で新たな発見も

麻倉推薦:アナログ時代の優秀録音が現代の技術で蘇る点に驚き

2018年05月13日 10時00分更新

文● 麻倉怜士 編集●HK(ASCII)

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『How The West Was Won (Live) [Remastered]』
Led Zeppelin

 1972年録音の名ライヴ・アルバム『伝説のライヴ』のハイレゾバージョン。音が太く、低音リッチのピラミッド的なバランスだ。壁のような剛直で、重厚なサウンドはリマスタリングのおかげであろう、壁が塗り込められたように混濁するのではなく、構成する楽器の個別の音がしっかりと聴け、同時にトータルでの重量級の響きの質量を実感することができるのが、現代に蘇ったRED ZAPPELINの意味と意義であろう。引きずるような重みが、ハイレゾで巧みに表現されている。

FLAC:96kHz/24bit
Atlantic Records、e-onkyo music

『旅 そして ふるさと』
小野リサ

 あのボサノバの小野リサがJ-POPをカバーするシリーズも第4弾になった。「恋の町札幌」「小樽運河」「いい日旅立ち」……などお馴染みの演歌、POP、フォークがボサノバ・フレイバーで歌われるのは新鮮だ。ボサノバ調とは、軽妙なリズムとオリジナルよりはるかに複雑なコード進行だ。音調は、やや歌謡曲を意識したバランスだ。ヴォーカルはセンターに正確に定位するが、音像はひじょうに大きいのは、歌謡曲的。

FLAC:44.1kHz/24bit、WAV:44.1kHz/24bit
dreamusic、e-onkyo music

『アリス VII』
アリス

 アリスの初期作品が、大量にリリースされた。その中から79年の年間チャートの6位をランクされた『アリス VII』を聴く。当時の代表的なポップ作品だが、よくありがちなドンシャリで、かつヴォーカルの中域が強調されるという常套的な歌謡曲調ではなく、いまハイレゾで聴くと、音の数の多さと、ヴォーカルの表情の剛毅な豊かさ、各楽器の鳴りっぷりの良さが、ウエルバランスしている。ハイレゾでも十分、価値のある復刻版といえよう。

FLAC:96kHz/24bit
USM JAPAN、e-onkyo music

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