デルは4月2日、「Latitude 12 Rugged タブレット」の採用事例として、愛知県岡崎市の山口土木による採用を発表した。同端末は建設現場で使用され、従来と比べて業務が20~30%効率化されたとしている。
Latitude 12 Rugged タブレットは、米国国防省のMIL規格に適合した信頼性と耐久性や耐衝撃性を持つ製品。重量は1.28kgで、第5世代Core Mプロセッサーや最大8GBまでのLPDDR3メモリー、最大512GBのSSDなどが搭載可能。バッテリー駆動時間は10 時間以上で、直射日光下でもはっきりと見えるという11.6型のマルチタッチディスプレーを搭載し、画面にはゴリラガラスを使用している。
デルによると、基本性能に加えて「手が濡れていても厚手の手袋を着用していても操作が可能といった、工事現場での使用に適した特長を数多く備えていること」などが導入の決め手になった。
山口土木は施工管理のすべてを社内で対応するという方針を採っており、多様な作業スキルを身に付けた社員が測量や機器の操縦など、一人で何役もこなすとしている。従業員の業務負担が課題だったため、2015年からタブレットをはじめとしたICTを現場へ導入、作業効率を70~80%向上させた実績を持つ。
しかし従来使用していたタブレットは、複数の図面を同時に開きながらの作業で表示や処理に遅延が発生したり、現場での天候状況により機器が故障したりするといった問題が発生。バッテリー駆動時間も4時間と短く、常に予備のバッテリを携帯していたという。