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ジェイク・カスダン監督にインタビュー

「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」にゲーマーが唸るワケとは

2018年04月03日 17時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のジェイク・カスダン氏にインタビュー

 1986年に公開され、日本でも大きな話題となった映画「ジュマンジ」。その続編が大幅に“アップグレード”されて帰ってくる。4月6日公開の「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」だ。


 本作の主役は、高校生。気弱なゲームオタクのスペンサー(アレックス・ウルフ)、頭が悪いアメフト部員のフリッジ(サーダリウス・ブレイン)、セルフィー大好きうぬぼれ美女のベサニー(マディソン・アイスマン)、シャイで真面目なガリ勉のマーサ(モーガン・ターナー)の4人は、居残りで地下倉庫の片づけを言い渡される。そこで古いテレビゲーム「ジュマンジ」を発見し、それぞれプレイするキャラをセレクトして遊び始めると、ゲームの世界に吸い込まれてしまう。

本作は高校生4人がジュマンジの世界に

 ゲームの世界では、スペンサーが勇敢で無敵なムキムキ冒険家のスモルダー・ブレイブストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)、フリッジが足が遅い武器係で動物学者のムース・フィンバー(ケヴィン・ハート)、ベサニーがデブオヤジの地図専門家のシェリー・オベロン教授(ジャック・ブラック)、マーサがタフなセクシー美女戦士のルビー・ランドハウス(カレン・ギラン)の姿に。

 呪いをかけられてしまったジュマンジの世界を救うには、ゲームクリアしか方法がない。ジュマンジ内で出会った仲間とも力を合わせ、それぞれのスキルを駆使して、5人はゲームをクリアし生きて帰ることを目指す。

こんな気弱なドウェイン・ジョンソン観たことない!
中身が高校生な4人の熱演に注目

 本作を公開に先駆けて鑑賞させてもらった。まず素晴らしかったのは、俳優さんの演技。高校生がゲームの世界になると、まったく異なる外見になるという設定自体面白いのだが、しっかり中身は高校生なんだなというのが伝わる俳優さんの演技により、現実ではありえない設定でもまったく違和感なく入り込んで観ることができた。気弱なドウェイン・ジョンソンや、中身が女性のジャック・ブラックなんて、本作以外では2度と観れないのではないか? というレアな役柄も魅力だ。

ジュマンジの世界ではまったく別の姿に

ハワイでロケを実施
雄大なジャングルでのアクションシーンは圧巻

ハワイでロケを実施。ジャングルでのアクションシーンは圧巻だ

 ゲームの中に入るという設定により、雄大なジャングルが舞台となり、アクションが大幅にグレードアップした本作。ロケはハワイで実施したとのことで、雄大なジャングルで登場人物たちが暴れまわり、逃げ回るアクションシーンは圧巻だ。

ゲーム好きも納得の細かい設定

本作のジュマンジは、ボードゲームからテレビゲームに

 本作の大きな特徴の1つといえば、ジュマンジがボードゲームからテレビゲームになったという点。鑑賞前は設定を変えて大丈夫だろうかと心配していたが、結果的に大正解だったなと思う。その理由はまず、ゲームの世界の設定がしっかりしている点にある。各キャラクターのライフが3機というアクションゲームの要素に加え、それぞれが異なるスキル、弱点があったり、ゲーム内の登場人物が同じことしか言わなかったりというRPG要素、あるシーンで1人称視点になるFPS要素など、様々なゲームジャンルの要素が絶妙に混じり合っている。

 そのほか、スモルダー・ブレイブストーン博士がある格闘ゲームのキャラクターを模範した攻撃を繰り出したり、スペンサーの部屋に「アンチャーテッド」のポスターがあったりと、ゲーム好きがおっ! と思える設定や演出が多数盛り込まれている。

ゲームの設定がしっかりしているのにはワケがあった

ジェイク監督にインタビューを実施

 では、なぜここまでゲームの設定をしっかりと盛り込めたのか、それにはちゃんと理由があった。教えてくれたのは、監督を務めたジェイク・カスダン氏だ。今回、ジェイク監督にインタビューを実施。「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」について語ってもらった。

ーー前作はボードゲームでしたが、今作ではテレビゲームになり、よりアクション要素満載の作品になっていたと感じました。最初にテレビゲームという設定にしようと思ったのはなぜですか?

ジェイク・カスダン監督(以下、ジェイク):テレビゲームにしようと最初に提案したのは私ではないんですが、その提案はとてもワクワクしたし、魅力的だと感じました。また、同時に高校生をまったく別の姿にしようという案も出て、ゲームの中だからこその設定にこれは面白くなる! とワクワクしましたね。

ーー確かに、ワクワクしました。それ以上に、外見はまったく違うのに、中身が高校生だと伝わる役者さんの演技もスゴいと思いました。

ジェイク:実は、構想段階からドウェイン・ジョンソンとジャック・ブラックに出演してもらおうと決めていて、脚本もあてがきなんです。それが実現し、素晴らしいキャストが揃ってくれてうれしかったです。これはいい作品になると感じました。

ーージャックブラックが演じるベサニー(シェリー・オベロン教授)なんて、見た目はオジサンなのに、ときどきセクシーに観えるときがありました。

ジェイク:ははは! それはよかった。

ーー本作のロケをハワイのオアフ島で実施されたとのことですが、ジャングルの中の撮影で大変なことはありましたか?

ジェイク:自然の中での撮影だったので、撮影地点まで機材などを持って移動しなくてはならず、撮影がというよりは移動がかなり大変でしたね。でも、何よりハワイという自然豊かな土地で撮影できたことが最高の出来事です。

ーー本作で驚いたのは、思った以上にゲームの中の設定や演出がしっかりしていることで、私を含むゲーマーの人たちがグッとくるなと思うシーンがたくさんありました。監督はゲームがお好きなんですか?

ジェイク:子供の頃は、ゲームは大好きでした。でも、今はコアなゲーマーというわけではないんです。そこで、知り合いにゲームのライターがいて、その人に色々と相談しました。ゲーマーの方が納得できる作品になっていたのであれば、うれしいですね。

ーーありがとうございました。

 「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」は、4月6日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。アクションに興奮して、コミカルな演技に爆笑して、最後にはグッときて……。とりあえず楽しい映画が観たい! という人はぜひ劇場に足を運んでほしい。

作品情報

タイトル:ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
公開情報:MX4D/4DXにて先行上映中、4月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ ハート、カレン・ギラン、ニック・ジョナス、ボビー・カナヴェイル
公式サイト:http://www.jumanji.jp/

あらすじ
学校で居残りをさせられていた高校生4人は「ジュマンジ」という名のソフトが入った古いテレビゲーム機を発見。プレイするキャラクターを選んだ途端、4人はなぜかゲームの中に吸い込まれてしまった!そして、現実の自分とは身体も性格も性別までも違うキャラに入れ替わり~!気弱なゲームオタクは、勇敢で無敵なムキムキ冒険家に。セルフィー大好きうぬぼれ美女は、まさかのデブオヤジの地図専門家という衝撃的な姿に!しかも、そこはジャングル! カバ、ジャガー、ゾウ、ヘビ、サイ、サイ、サイ、サイ、サ~イ!現実世界に生きて帰りたければ、もはや、難攻不落のステージを各自のスキルを使ってクリアするしか道はない!ライフは3回。使い切ったらゲームオーバー…。果たして彼らは、〈ゲームクリア〉して現実世界に戻ることができるのか~!?

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