読者の中にもアイスクリーム好きは多いと思うが、筆者も子供のころから大のアイスクリームファンだ。
そして基本はバニラ。もちろんチョコレートやナッツ、ストロベリー、バナナ、メロンなんてのも選択肢の1つではあるが、コンビニの冷蔵庫で最初に探すのはバニラ。車内販売で聞かれたら即座にバニラだ。
そんなカップに入った伝統的なアイスクリームだが、新幹線の中で車内販売されてるアイスクリームはなかなか美味しいが、そこそこ高価で、そして何より“カチコチに固い”のですぐに食べられないことでも有名だ。
筆者も新幹線に乗る機会は多いが、駅弁はまず99%、駅構内のお店か駅近くのお店で買う。そしてコーヒーは“成功する人は缶コーヒーを飲まない”と言われている“缶コーヒー党”だ。そしてどちらかと言えば、よりクリーミーでお子ちゃま系の“ミルクコーヒー”だ。加えて真冬以外はほぼ“アイス”。
そんな筆者だが、何があっても新幹線の中でしか買わないものの筆頭が、車内販売で有名なスジャータ製の「スーパープレミアムアイスクリーム」だ。もうかなり昔からネットでも話題の“カチコチアイスクリーム”だ。
10分待たないと食べられないアイスクリーム
それをすぐ食べられるスプーンを衝動買い
カチコチに固い理由はネットでも多くの先人が語っているので興味のある人は検索してみるといいだろう。
アイスクリームも趣味性の強い食べ物なので、食べる人の嗜好や個人差もまちまちだろうが、マニアックな人によれば、人のアイスクリームの食べごろ温度は一般的に-5~-10度くらいらしい。
車内販売ゆえに車両間の移動時間が長いアイスクリームは、ドライアイスで一般的な保管温度より低い温度で管理しているようだ。
アイスクリームを保管しているコンビニの冷凍庫や我が家の冷凍庫もだいたい-18度前後が多いはずだ。きっと車内販売のアイスクリームはそれよりかなり低い温度でドライアイス入りのクーラーボックスで運ばれているはず。
車内販売で買って目の前の折り畳みテーブルの上にアイスクリームのカップが置かれた時は、まず間違いなくカップの周囲には霜がついているはずだ。
そんなわけで、車内販売のお姉さんから買ったら“しばらくしてからお食べください”というようなコメントが付いてくることが多い。
“しばらく”とはどのくらいなのか、対象によってその時間の概念は変わるだろうが、アイスクリームの場合は実際には10分後らしい。
過去500回くらいは乗った上越新幹線でも250回はカチコチアイスクリームを食べた経験からすれば、確かにスジャータ製のスーパープレミアムアイスクリームの食べ頃はクーラーボックスから取り出した10分前後だろうと思う。
“食べごろ”が風味を指しているのか、固くて歯が立たないので、10分ほど待って柔らかくなったら……ということなのか筆者は知らない。
しかし、風味なら個人差が大きいが、冷えて固くて付属のペラペラなプラスティックスプーンですくって口まで運べない。というのなら何らかの対応が可能だ。
そういうシチュエーションを解決すべく、アイスクリームを10分以下で柔らかくするさまざまな方法はネット上にもあふれている。
同じ車内販売のホットコーヒーのカップの上にアイスクリームを置く方法や、手の皮の厚さに自信のある人なら片手でアイスクリームのカップを交互に握るという多少荒っぽい技もある。
食いしん坊でなくて食べるのを急がないなら“ただじっと10分待つ”が一番安易でコストもゼロだ。
しかし、食べられるのは今から絶対に10分後となる。上りの新横浜駅や新大阪止まりの京都駅では、ほぼ85%以上スーパープレミアムアイスクリームは買えないことになってしまう。
そんな悲しい問題をテクノロジーで解決しようとするさまざまなアイスクリームスプーンがずっと以前から売られていたことは知っていた。しかしなぜかそれほど興味を惹かれなかった。
ところが、北陸新幹線開業で新しくできた「新高岡駅」の土産物売り場のお向かいに、やけに気合の入ったうんちくをディスプレーをしていた地場産のアイスクリームスプーンを見つけた。
今回紹介する「15.0%アイスクリームスプーン」がその魅力的なアイスクリームスプーン。普通のアルミニウムスプーンなら500円程度で買える中、3240円で購入した。

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