2月9日、ヤマハはスイッチ製品のラインナップを拡充。PoE対応のインテリジェントスイッチ3機種に加え、新たに同社初となるレイヤー3スイッチ3機種を投入した。
単体で死活監視可能なPoEスイッチを投入
PoEに対応したインテリジェントスイッチは、単体設定可能な高機能化とスイッチ単体での死活監視のニーズから生まれた新製品。GbE×10ポート、SPF×2ポートの「SWX2310P-10G」、GBE×18ポート、SFP×2ポートの「SWX2310P-18G」、GbE28ポートの「SWX2310P-28GT」のの3機種が用意された。このうち28GTは2台までのスタックに対応し、ファームウェアのアップデートで4台までサポートする予定。
全ポート1EEE802.3 at対応のPoEに対応し、1ポートあたりの最大給電電力は30Wの給電が可能。3機種ともPingやLLDPのほか、受信スループットをベースにした死活監視が可能で、異常検出時はメール通知やSNMP/L2MSトラップのほか、PoE機器の再起動まで行なえる。
本体価格はGbE×10ポート、SPF×2ポートの「SWX2310P-10G」が11万5000円、GBE×18ポート、SFP×2ポートの「SWX2310P-18G」が17万6000円、GbE28ポートの「SWX2310P-28GT」が22万5000円(すべて税抜)。
ライトとスタンダードの2つのL3スイッチを用意
同社初となるL3スイッチは、同一メーカーでネットワーク構築したいという要望に応えた製品で、小規模向けの「SWX3100-10G」と大規模向けの「SWX3200-28GT」と「SWX3200-52GT」の3機種を用意。ヤマハのネットワーク機器の特徴であるLANマップのほか、性能やセキュリティの監視も可能。
ライトL3スイッチを謳うSWX3100-10GはGbE×8ポート、SFP×2ポートを搭載。スタティックルーティングとDHCPサーバーのみ対応する少ポートスイッチで、L2スイッチや管理機能はSWX2310Pと同等。50℃対応で、ファンレス設計になる。
スタンダードL3スイッチを謳う2機種はSWX3200-28GTがGbE×24ポート、SFP+×4、SWX3200-52GTがGbE×48ポート、SFP+×4を搭載。スタティックのみならず、ダイナミックルーティング(RIP/OSPF)、VRRPなどに対応。VRRP+STPによるアクティブ・スタンバイの冗長化のほか、2台のスイッチと1台の仮想スイッチに見せるスタック機能を搭載し、リンクアグリゲーションを用いることでアクティブ・アクティブの冗長化が実現される。
本体価格はSWX3100-10Gが7万4800円、SWX3200-28GTが29万8000円、SWX3200-52GTが49万8000円(すべて税抜)。このほか、SFP/SFP+モジュールやダイレクトアタッチケーブル、ラックマウントキット、コンソールケーブルなどの関連オプションも2018年3月中にはすべて発売される。
今回は全機種でMACアドレス認証、IEEE802.1X認証に加え、新たにWeb認証に対応。MACアドレスベースの通信許可端末を行なうポートセキュリティ機能も搭載する。WebGUIによる可視化機能「LANマップLight」により、グラフィカルな画面でスイッチの設定が可能になっている。