次にPredator X34Pの外観をチェックしていこう。まず、注目すべきポイントは、やはりディスプレーの湾曲だ。前述したとおり、Predator X34Pの湾曲ディスプレーのR値は1900Rで、これは前モデルのPredator X34が3800Rだったのに比べると、かなり急なカーブとなっている。実際、両製品を前に座って比べてみると、Predator X34Pは視界の両端を包み込むような感じがする。
液晶パネルには非光沢、いわゆるノングレアタイプのIPS方式を採用し、解像度は3440×1440ドットに対応。約10億万7000万色を表示し、sRGBカバー率は100%を誇る。コントラスト比も1000:1と高く、その画面はかなり美麗で鮮明だ。視野角は左右178度、上下178度とかなり広く、多少ずれた位置からでも、発色のムラも確認できない。
また、「ゼロ・フレームデザイン」と呼ばれる細いフレームを採用し、そのデザインはかなりスッキリしている。
さて、視野角の話といえば、誰しもディスプレーの位置の微調整を日常的に行うはずだ。その際、上下の調整、いわゆるチルトに対応している製品は多く、Predator X34Pも-5~+35°の範囲で調整可能だ。
ただ、左右方向のスイーベルをサポートしている製品は限られ、実際、前モデルのPredator X34はスイーベルができなかった。しかし、Predator X34Pでは左右に30°のスイーベルを実現しており、位置の微調整が行いやすく、使い勝手に優れている点は評価できるポイントだ。
ただ、スイーベルに対応したことで、スタンドにその機構が搭載された分、高さは570.7mmとPredator X34から若干高くなった。しかし、高さは130mmの間で調節できるため、それが問題になることはないだろう。
背面にはアップストリーム用USB 3.0 Type-Bを1基、ダウンストリーム用USB 3.0 Type-Aを4基装備。さらに、映像入力端子としてHDMI 1.4とDisplayPort 1.2を1基ずつ備える。ここで注目したいのは、これら映像入力端子と電源用端子などにカバーが装着されている点。
ハイエンド向けディスプレーではめずらしくはないものの、前モデルのPredator X34では用意されてはいなかった。細かな点だが、これらの端子を埃などから保護できるように、前モデルから確実に進化している点は評価できよう。