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シチズンの時計メーカーとして「当たり前の仕様」が装着感を高める

光発電スマートウオッチ「エコ・ドライブ Bluetooth」長く愛用したい完成度

2017年12月16日 12時00分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

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ケースサイズは44mmで素材はスーパーチタニウムを採用

 スマートフォンメーカーだけでなく、時計メーカーも参入してひとつのジャンルとして確立したスマートウォッチ。各社とも独自の技術やアイデンティティを注力して、個性のあるスマートウォッチをリリースしています。

 そのなかでもシチズン時計の「エコ・ドライブ Bluetooth BZ1034-52E」(以下エコ・ドライブ Bluetooth)は、「時計メーカーらしさ」をふんだんに取り込んで作られたスマートウォッチです。

光発電エコ・ドライブの仕組みを紹介する動画


 エコ・ドライブ Bluetoothのいちばんの特徴は、文字盤にソーラパネルが配置されており、光があたることで発電し充電可能なこと。現在流通している一般的なスマートウォッチは、ディスプレー搭載タイプの場合は充電式。それもほぼ毎日充電しないと、バッテリーがもたない製品が場合が多いです。またアナログ針の時計とスマートフォン連動機能を合わせたハイブリッドタイプは、充電こそ不要ですが半年から1年ほどで電池交換が必要となります。

充電は室内光でOK、電池交換やケーブル充電は不要

 その点、エコ・ドライブ Bluetoothは光発電なので、ケーブルを利用した毎日の充電や定期的な電池の交換は不要。光に当てているだけでオーケーです。さらにおもしろいのが、スマートフォンにインストールして使う専用のアプリから発電状況がチェックできること。

光の強さでどれくらい発電しているかアプリでわかる

 アプリの「Light Level」にアクセスすると、画面中央部に揺らぎながら光ります。この光が赤に近ければ近いほど、受光量が多くしっかりと発電。逆に受光量が少ないときは青く光ります。筆者が試した限りでは、季節に関係なく屋外の晴天や曇天でもある程度の明るさがあれば赤い光に。室内でも電灯の下で文字盤をしっかりと向けていれば、赤に近い色で光っていました。

強い光の場合は赤く光り、逆に弱いと青く光る

 そのため、袖で文字盤すべて覆ってしまわないように装着していれば問題なし。数ヵ月使っていましたが、バッテリー切れで動かなかったことは一度もありません。別の時計をするため、うっかり文字盤を下にして数日置いてしまうこともありましたが、バッテリーのパワーセーブ機能が効率良く働いているのか、腕に装着するとキチッと動作していました。

 文字盤を下にして置くといったことをしなければ、つねに充電された状態で利用できます。また引き出しの中など長期間光の当たらない場所に保管した場合は、針やカレンダーを止めて自動的に節電状態になる「パワーセーブ機能」が働きます。なお、パワーセーブ時も時計の内部では正しい時刻を刻んでいるので、光が当たって発電を開始すると、自動的に現在時刻に復帰し、通常運針状態になります。

アプリごとに通知のオン・オフが設定できる

スマートフォンとの連携切断時刻を指定できるので、深夜の就寝時などに静かにできる

 スマートウォッチをどう定義するかはいろいろありますが、「腕時計」として考えた場合、やはり毎日充電するのは不便です。またスマートフォンと違って、腕時計はTPOによって付け替えて使用します。保管しておいた腕時計が使いたいときにバッテリー切れで充電が必要というのはナンセンスな気がするので、充電不要で光さえあてておけばいつでも使えるというのは、「腕時計」としての最低限の機能を備えていると言えます。

 また、スマートフォンとの連携機能は標準では6時間となっているので、それをそれをオーバーすると自動で切断されます。必要な通知が届かなくなるのは不便な気がしますが、エコ・ドライブ側からのボタン操作で再接続も可能です。逆に就寝時など腕から外して置くときに接続が切れていれば通知による振動がなくなるので静かです。

「Month」表示で、毎日の充電量がチェックできる

十分に充電されれば、スマートフォンとの連携時間を延ばせる

 ちなみに連携機能の接続時間は、光発電でしっかりと充電していると、2時間単位で最大12時間まで延ばせます。どれくらい充電されているかや連続接続時間を延ばせるかどうかは、専用アプリからチェック可能。ただし連続接続時間を延ばすためには、結構しっかりと光に当ていないとダメです。先述のように、うっかり文字盤を下に置いてしまうと発電効果はゼロになって、なかなか連続接続時間を増やせません。ただこの連続接続時間を増やすためにゲーム感覚で意識して光に当てるのも結構楽しいです。

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