時計としての作り込みがいまいち
腕時計の時刻表示の仕組みとしては極めて面白い液体金属ウォッチだが、一般的な腕時計として見れば、まだまだ改善の余地もありそうだ。腕時計には付き物のベルトのサイズ調整は、クラシカルなピン方式で、よほど器用な人でない限り、それなりのお道具が必要だ。
またベゼルの時刻表示の凹インデックスには当初、黒いスミ入れがされていたが1週間ほどの間に何ヵ所かのスミ入れが剥げてきた。
まあ、使ってなんぼの腕時計なので、それも“味”だと解釈できないこともないが、少し剥げるのが早すぎる。
液体金属そのモノに製造上のさまざまなトリックがあるのかもしれないが、昨日ぐらいから、小さな気泡を含んだような筆者の余剰球体は、気泡だけのミニマム球体が、大きな余剰球体から自然に分離するという超常現象が度々起こっている。
気泡を含む液体金属の軽さゆえか、文字盤上で浮遊し、ガラス風防の内側に張り付いていることも多くなってきた。
イメージ的には“秒針”いや“秒球”が自然に生まれたような感じだ。一時的に分離した小さな気泡を含む秒球が最外周の時球と合体すると、気泡部分が時球全体を引っ張って見事な富士山型変形球体になり、その頂上はガラス風防の内側に接する感じだ。
人に見せて自慢できる腕時計
特殊な自称液体金属を使用した腕時計ゆえの成り行きか、自然の結果かは別にして、こういう形状変化を楽しめるのも液体金属ウォッチの面白さかもしれない。大きな気持ちで何が起こっても気にしない、という気概があれば極めて楽しいガジェットだ。
そして、会う人ごとに自慢できる腕時計は昨今それほど類を見ないないだろう。筆者の液体金属ウォッチは空中浮遊する秒球と富士山型変形時球の両方を時と場合によって偶然エンジョイできる進化した液体金属ウォッチになりつつあるようだ。\(^o^)/
今回の衝動買い
アイテム:
液体金属ウォッチ LM watch シルバーメタルベルト
価格:SEAHOPE直販サイトにて3万7800円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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