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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第96回

超珍しいドイツ軍車両も登場した戦車トークショーがすごかったです

2017年10月08日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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ほかにもありますレストア車両とレプリカ戦車

 今回も御殿場はカマドさんでのお話。前回お伝えしたとおり真夏の戦車祭り in 社長の小部屋」というトークショーに行ってきたワタシ。登壇者はアニメ『ガールズ&パンツァー』のプロデューサーである杉山さんと、ゲーム『World of Tanks』のメーカーWargaming Japanのミリタリーアドバイザー宮永さん、そして会場となった「社長の小部屋」を運営するカマド社長の小林さんの3人です。司会進行は編集者の吉祥寺怪人さん。

 「社長の小部屋」はもともと小林さんが開設しているウェブサイトの名前で、ブログや軍用車両の販売情報などを掲載していたんですが、自社のすぐ隣にミリタリー車両のプライベート博物館をオープンし、そこがリアル「社長の小部屋」となりました。

 トークショーの当日は建物前のスペースにカマドさんがレストアした車両や、軍用車両などレプリカ戦車が展示されていたので、開演までの時間、ガン見&撮影しまくってました。

 前回はM16四連装対空自走砲と九五式軽戦車をご紹介しましたが、展示車両はまだあります。その1台はシュタイヤー1500A/02。多目的トラックです。

丸っこいボンネットや、サイドに取り付けられたスペアタイヤがキュート

 シュタイヤー1500A/02は、第二次世界大戦中に製造されたドイツ軍の車両です。シュタイヤーは生産メーカーの名前で、ナチスドイツに統合されたオーストリアにありました。開発を担当したのはポルシェ設計事務所。製造はシュタイヤーのほかアウディも担当したそうです。担当軍に採用されたのは1942年で、1942年から1944年までの間に約1万9000台がつくられました。

 展示されていたシュタイヤー1500A/02はチェコから届いた本物。到着後整備されて無事車検を通過、ちゃんとナンバーがついているので普通に公道を走れます。多目的トラックとして作られたシュタイヤーですが、この個体は運転席+助手席の2名に後部座席6名の合計8人乗りでした。兵員輸送車ですね。

幌は複製の新品なのかな。とても綺麗です

超シンプルな運転席

 会場の前にはもう1両、どでかいモノが! 第二次世界大戦時のドイツ軍のIV号戦車H型です。もちろんこんなモノが実物なわけはなく、2015年8月にベルサール秋葉原で開催された『ガールズ&パンツァー劇場版』公開記念イベントで初お目見えした原寸大のレプリカです。そのときのイベント名は「IV号戦車 日本初上陸作戦です!」。その名のとおり日本で唯一の車両で、その後ワンフェスや大洗町でのイベントなど各地で展示されてきたので、見たことがあるという方も多いと思います。

原寸大のIV号H型。うしろはトークショー会場の社長の小部屋

 製作したのはニュージーランドのレプリカメーカーです。元々はエンジンを積んで走れるようにできているそうですが、イベントでの展示に間に合わせるために残念ながらオミット。プラモで言えばディスプレーモデルってとこですね。いつかは走るところを見てみたいものです。

 空輸の手配や通関手続き、国内での輸送申請など、輸入時のさまざまな手続きや申請を小林さんが対応したとのことで、それが縁でこの日も展示されていました。ちなみに、砲身などは分解できますが、それでも車体がこの大きさなので移動には大型トレーラーが必要になります。事前に申請をしなくてはならないし、前後を誘導車が伴走しなけれならないなど、移動だけでもかなり大変だそうです。

迫力の砲身。もちろんダミーです

横を守るシュルツェンの一部が外されて、車体や履帯が見えるようになっていました

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