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スピーディー末岡のドライビングプレジャー! 第7回

見て美しく乗って強烈! 深紅の跳ね馬・フェラーリ「488GTB」

2017年09月09日 15時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII 車両協力●フェラーリ・ジャパン

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ついにフェラーリが登場! 美しくて速い!
「488 GTB」はまさに走る芸術品!

 この連載も行き着くところまで来てしまったのかもしれない。世界中の誰もが知る、名実ともにナンバーワンスーパーカーメーカー、フェラーリが満を持して登場した。フラッグシップモデルである「458イタリア」の後継モデル「488 GTB」を今回はお借りした。

 フェラーリといえば、今も昔もスーパーカー、高級車の象徴である。もちろん、フェラーリよりもハイスペックなクルマや高価なクルマは存在するが、積み重ねてきた歴史やブランドなどを考えれば、「フェラーリ=スーパーカー」は否定できないだろう。小さい子供からクルマに興味がない女性でも知っている跳ね馬のエンブレム、F1をはじめとするモータースポーツでの活躍、セレブがこぞって手に入れたがるなど、フェラーリの知名度は世界中に及んでいる。

 フェラーリはイタリアのモデナ県マラネロに本社を置く自動車メーカーで、元々アルファロメオのレーシングドライバーだったエンツォ・フェラーリによって、1929年に創設されたレーシングチームから始まった。市販車の製造を始めたのは1947年から。レーシングカーをベースにクルマを作っていたため、最初はオーナーから「乗りにくい」、「うるさい」などのクレームが入ることもあった。しかし、その後はロードカーの製造も始め、レースで培ったテクノロジーを投入することで品質や信頼性を高めていき、同時にレースでも勝ちまくってブランド力も高めていく。

 その後、1960年代の経営危機をフィアットの傘下に入ることで乗り切り、V12エンジンやV8エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルをリリースし、ラインナップは増え、世界中の羨望を集めるスーパーカーメーカーへと成長していった。

 488 GTBは、古くは「ディーノ 206」から続く系譜のV8 MRモデルのフラッグシップモデルで、前モデルである「458 イタリア」の後継モデルという位置付け。なお、488は1気筒あたりの排気量を意味し、GTBはGranTurismo Berlinetta(グランツーリスモ ベルリネッタ)の略で、ベルリネッタは2シーターもしくはクーペを意味する。

 登場したのは2015年。デザインなどは458っぽさが随所に残っているが、中身はほぼ別モノに生まれ変わっている。エンジンは4.5リッターV型8気筒から3.9リッターV型8気筒と600ccも排気量が減ったが、ツインターボを装備することにより、458より100馬力も出力がアップした。スペックは3.9リッター V8 ツインターボで最大出力670ps/8000rpm、最大トルク77.5kgf-m/3000rpm、最高速度330km/h以上、0-100km/hは3秒、駆動形式はミッドシップ、トランスミッションは7速のF1 DCT、サイズは全長4568×全幅1952×全高1213mm、車重は1370kg。そしてお値段は3070万円!(税込) 今回のカラーリングは「ロッソコルサ」である。

フェラーリ「488 GTB」の主なスペック
エンジン V型8気筒
排気量 3902cc
最大出力 670HP/8000rpm
最大トルク 77.5kgf-m/3000rpm
トランスミッション 7速F1 DCT
最高速度 330km/h以上
0-100km/h 3秒
サイズ 全長4568×全幅1952×全高1213mm
車両重量 1370kg
タイヤ(フロント/リア) 245/35 ZR20/305/30 ZR20
価格 3070万円(税込)

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