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Unicodeパスワードなどに対応する「PDF 2.0」

2017年08月30日 19時40分更新

文● 江幡/ASCII

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 アドビシステムズは8月30日、ISO(国際標準化機構)が7月28日にリリースした『PDF バージョン2.0』にあわせ、次世代のPDFに関するブログを公開した。

 本文では「ユーザーのニーズに合わせたPDFの進化」と称して、その仕様について触れている。主にドキュメントのセキュリティー強化、アクセシビリティの向上、グラフィックスを多用するメディア(3D、ビデオ、地図情報、印刷)の管理や表示が容易になったという内容。

 セキュリティー面では、よりドキュメントをセキュアな状態に保てるよう最先端の暗号化機能を採用し、パスワードに英字以外の文字(Unicode)が利用可能になる。その上、使用している暗号化方法の情報が含まれる 「ラッパー」を、暗号化せずに使用できるとのこと。

 グラフィック面では、リッチ3Dモデリング言語「PRC」をサポートし、また、ユーザーがリッチメディアコンテンツを表示、測定、注釈付けすることを可能にする新たなツールが用意されるという。さらには、印刷ワークフローのカラー管理向けに「ページレベルの出力プロファイル」、「黒点の補正」、「スペクトルでカラーを定義」といった重要な機能もいくつか追加される。

 同社は、これらを業界標準の進化の節目となるものとして歓迎し、ユーザーへそのメリットを積極的に還元するよう務めるとしている。

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