キヤノンは8月31日、インクジェットプリンター2シリーズ6機種を発表した。全機種とも9月22日発売予定。
新シリーズとなる「XK」シリーズは、上位機種の「XK70」(税別直販価格 4万4880円)と下位機種の「XK50」(同3万9880円)を用意。両機は外観が大きく異なるが、機能的にはXK70が有線LANおよびIEEE 802.11a/b/g/nの無線LANに対応し、5型のタッチパネルディスプレーを備える。XK50は有線LAN非搭載で、無線LANはIEEE 802.11b/g/n、ディスプレーは4.3型となる。
両機種ともコンセプトは写真高画質とランニングコストの両立で、高品位な写真を手軽に出力してもらうことを訴求している。
インクは、新しい「フォトブルー」を加えたブラック、イエロー、シアン、マゼンダ、顔料ブラックの6色カートリッジを採用。光沢紙における赤の色域の拡大や粒状感の低減などを実現している。
また、プリントシステムを刷新することで全階調での画像の安定感が向上。アート紙や半光沢紙など他社の用紙にも対応する。
ランニングコストはL判フチなしを大容量インクで出力した場合、約12.5円(税別)ちなみに、同社の最上位モデル「TS9030」で出力した場合にコストは約15.9円(税別)なので、約3.4円ほど安い。
残りの4機種は、従来の主力機種である「TS」シリーズの後継機種となる。
上位モデルの「TS8130」(税別直販価格 3万880円)は、新しい6色ハイブリッドインクを採用。新たにBluetoothに対応したほか、SDメモリーカードスロットはSDXCに対応する。
スタンダードモデルとなる「TS6130」(同2万2880円)は、新しい5色ハイブリッドインクを採用。Bluetoothに対応した。
エントリーモデルの「TS5130」(同1万5880円)は背面およびカセットの2Way給紙が可能になり、自動両面印刷が行なえる。また、本機も新たにBluetoothに対応した。
シンプルモデルの「TS3130」(同9880円)は、1.5型のモノクロ液晶モニターを搭載。ステータスの確認が可能となった。
新しいアプリやポイントサービスも用意する
新機種は全モデルとも新しいiPhone用アプリ「Message in Print」に対応。このアプリを使うことで、写真と一緒にQRコード入りの封筒を印刷することが可能。封筒を受け取った人がこのQRコードのサイトにアクセスすると、あらかじめ写真画像に埋め込まれたメッセージを確認できる。
また、Bluetoothを使うことでWi-Fiでの接続手順を踏まずにワイヤレスプリントが可能な「Canon PRINT Inkjet」というアプリも提供する。
このほか、同社の特定のプリンターで印刷するごとにポイントがたまる「PIXUSプリント枚ル」サービスを発表した。
本サービスは、本日発表された一部のプリンター(XK70/XK50/TS8130/TS6130/TR8530/TR7530)で印刷するごとに「枚ル」というポイントが付与されるというもの。
印刷以外にインクを交換したり、サービス登録時や誕生日、キャンペーン時などにも枚ルが付与される。
枚ルは1ポイントあたり0.5円換算で同社のオンラインショップで利用可能なほか、1ポイントあたり0.4円換算でJCBギフトカードに交換できる。
枚ルをもらいためにはプリンターがインターネットに接続されている必要があるほか、同サービスおよび同社製品ユーザー向けオンラインサービス「CANON iMAGE GATEWAY」への登録が必要となる。