最近発売されたSIMフリースマホのなかでも、特に安く、税込でも1万円台のエントリークラスを3機種集めた。果たしてその実力は?
比較するのはFLEAZ Que、Tommy、Priori 4
4コアCPU搭載の低価格モデルだが、その性能は?
今回から比較するのはエントリークラスのSIMフリースマホ。主にgoo Simesellerで販売されているコヴィア「FLEAZ Que」、Wiko「Tommy」、FREETEL「Priori 4」の3機種となる。まずは各機種の簡単な紹介から。
●コヴィア「FLEAZ Que」
4.5型のコンパクトさもうれしいスマホ。税抜9800円と、スマホ初心者、2台目サブ機という位置付けだろうか。低価格でもジャイロセンサー搭載、5GHz帯のIEEE802.11n対応という点をアピール。
●Wiko「Tommy」
西欧圏で人気のフランス発のブランドでポップな印象。クアルコム製CPUで、ゲームや動画、カメラなどマルチメディア、エンタメ機能への強みをアピールしている。
●FREETEL「Priori 4」
基本的にはエントリークラスのスペックながら、4000mAhの大容量バッテリー搭載が売り。6色のリアカバーがすべて同梱され、カラバリ代わりとなる。こちらはMediaTek製CPUで2GBメモリーも搭載。自撮りもアピールポイント。
エントリークラスのスマホのなかには通信方式が3Gのみ対応という機種もあるものの、今回の3機種は1万円台でもすべてLTE対応だ。詳しいスペックは以下のとおり。
FLEAZ Que | Tommy | Priori 4 | |
---|---|---|---|
メーカー | コヴィア | Wiko | FREETEL |
本体サイズ |
約66.5×132.4 ×10.35mm |
約71.5×146 ×8.8mm |
約71.5×144.8 ×9.5mm |
重量 | 約125g | 約165g | 約167g |
画面サイズ | 4.5型 | 5型 | 5型 |
画面解像度 | 854×480ドット | 1280×720ドット | 1280×720ドット |
OS | Android 6.0 | Android 6.0 | Android 6.0 |
CPU |
1.3GHz (4コア) |
1.3GHz (4コア) |
1.3GHz (4コア) |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード |
microSDXC (128GB) |
microSDXC (64GB) |
microSDXC (128GB) |
国内4G対応バンド | 1/3/19 | 1/3/8/18/19 |
1/3/5/8/18 /19/28/41 |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE対応 | × | ○ | × |
連続通話時間 | ― | 900分(3G) | 1300分(3G) |
無線LAN |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 500万画素 | 800万画素 | 800万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 500万画素 | 500万画素 |
防水/防塵 | ×/× | ×/× | ×/× |
ワンセグ | × | × | × |
フルセグ | × | × | × |
FeliCa | × | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | × | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.1 | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | × | ○ | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM×2 | micro+nanoSIM |
バッテリー容量 | 2200mAh | 2500mAh | 4000mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | × | × | × |
USB端子 | microUSB | microUSB | microUSB |
カラバリ | ブラック | ブリーン、フラッシュレッド、トゥルーブラック | マットブラック、シルバー、ブルー、ピンク、グリーン、パープル(6色同梱) |
FLEAZ Queのコンパクトさは抜群。ただし画面の解像度は低い。TommyとPriori 4は標準的な5型スマホで、ディスプレーもHD解像度。本体サイズの数字だけを見れば、大容量バッテリーを搭載しているぶん、Priori 4のほうが若干重く、厚みがある。
OSはいずれもAndroid 6.0だが、FLEAZ QueとPriori 4は7.0のアップデートを予告している。CPUはすべて4コアで一応横並びだが実際の性能はどうだろうか。無線LANでもFLEAZ QueとPriori 4は5GHz帯に対応している。
カメラは自撮り重視の昨今、インカメラはこのクラスでも3機種とも5メガだ。指紋センサーは3機種とも搭載されず、FLEAZ QueとPriori 4にボイスロック解除があるものの声紋ではなく、コマンド(キーワード)による解除なので生体認証には含まないと判断した。
スペック比較ではいずれもエントリークラスではあるものの、Priori 4がまずリードと判断した。スタミナだけでなく対応バンドの多さも、海外で利用するサブ端末な使い道を考えると強味になるだろう。
公開当初、製品写真に間違いがありました。お詫びして修正いたします。(7/10 15:50)
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