ERP「SuperStream」のUI、kintoneのシステム開発で採用
Xamarinを拡張、UI開発ツール「Infragistics Ultimate」新版発売
2017年06月28日 14時00分更新
新製品発表会の後、インフラジスティックのビジネスについて、米インフラジスティックスのJason Beres氏と、インフラジスティックス・ジャパン 代表取締役 東賢氏にインタビューした。
-- インフラジスティックス製品の主なユーザーは?
業務アプリケーションの開発用途で、SI企業、ユーザー企業に導入されている。本社がニューヨークに近接したニュージャージにあることもあり、金融業のユーザーが多い。例えば、モルガン・スタンレーやメリルチンチが、自社の業務システムの開発に当社製品を利用している。
金融業では、大量データを高速にグラフへプロットするようなシステムが多く使われており、ここで、グラフ描画のパフォーマンスが高いUIを実装できる当社のUI開発ツールが選ばれている。
-- どのような技術でUIの描画を高速化しているのか?
10万点から100万点へとプロット数を増やしても、描画のパフォーマンスが落ちないのが当社のUIコンポーネントの特徴だ。100万点をプロットするグラフを表示したとき、実は画面上に100万ピクセルは表示されておらず、独自アルゴリズムでピクセルを間引いている。このアルゴリズムの開発に投資しており、ブルガリアの開発拠点には数学が専門のチームがある。
-- 日本市場でのビジネスはどうか?
2006年に日本オフィスを開設した(本社の創業は1989年)。日本市場は、グローバル全体の20%の売上げを占めており、売上げは2桁成長している。
米国では当社顧客の7割がエンタープライズのユーザー企業、3割がSI企業という比率だが、日本は逆で、SI企業が7割、エンタープライズ企業が3割だ。日本市場での成長は、大手SI企業での採用が進んでいることによる。
SI企業では、大規模チームでのプロジェクトやオフショア開発の際に、開発者のスキルのばらつきが問題になる。開発メンバーのスキルを均一化したいというニーズから、完成度の高いUIコンポーネントを提供する当社製品を導入するSI企業も多い。
-- 今後の注力分野は?
Visual Studioに依存しないJavaScript、HTML 5向けの機能拡張に投資していく。Visual Studioのユーザーはだいたい200万人、それに対してJavaScriptやHTML 5で開発するエンジニアは600万~800万人いる。Visual Studioを使っていない開発者の市場に大きなビジネス機会あると考える。