キヤノンは6月29日、35mmフルサイズセンサーを採用するデジタル一眼レフ「EOS 6D MarkII」を発表した。8月上旬発売予定で、ボディーのみの直販予定価格は22万5000円(税抜)。
本機はフルサイズセンサー搭載機の一番下のクラスにあたる機種であり、同社デジタル一眼レフの中ではミドルクラスに位置する。
可動式モニターを搭載した35mmフルサイズデジタル一眼レフとしては世界最軽量という約685gのボディーだが、従来のEOS 6Dからは撮像素子、画像処理エンジンを含めて大幅に刷新された。
撮像素子には2620万画素のCMOSセンサーを採用。1画素で位相差AF用と撮像用のフォトダイオードを使用する「デュアルピクセルCMOS AF」が利用可能だ。
像面AF時は、AF枠内の動きのある被写体を自動で選択してフォーカスを合わせる「スムーズゾーンAF」が利用可能となった。
画像処理エンジンには「DIGIC 7」を搭載し、常用でISO 100~40000まで、拡張でISO 50、ISO 102400までの感度設定が行なえる。
AFには7560画素のRGB+IR測光センサーを採用し、追従性が向上。肌色などを検知してフォーカスを合わせる「色検知AF」を搭載した。
測距点は45点でオールクロスタイプとなり、従来機の11点(クロスは中央1点)から大幅にアップ。連写速度も従来の4.5コマ/秒から6.5コマ/秒に向上している。
背面モニターがバリアングル式&タッチパネルとなり、画面タッチでピント合わせができる。
ファインダーは光学式ながら各種情報や水準器などの表示が可能な「インテリジェントビューファインダーII」を搭載。視野率は98%で倍率は0.71倍となっている。
機能面では、レンズの光学補正に回折補正が加わったほか、ピクチャースタイルには輪郭を強調する「ディテール重視」という項目が追加され、効果の調整が可能。さらに、ホワイトバランスのオートモードには「ホワイト優先」が加わった。白い部分はより白く撮影できるようにする。
動画撮影では4Kのタイムラプス撮影が可能となり、電子式の手ブレ補正も備わった。通常の動画撮影は従来と同じくフルHDまでだが、60pの撮影も行なえるようになった。
通信機能はBluetoothと無線LANに対応。BluetoothはBLE対応で、スマホとペアリングしておけばすぐに画像転送などが可能。NFCにも対応しているのでペアリングも簡単だ。
レンズキットは2種類を用意。「EF24-70mmF4L IS USM」が付属するキット(直販予定価格 32万7000円)と「EF24-105mmF3.5-5.6 IS STM」が付属するキット(同26万9000円、いずれも税別)となる。