表面の波打ちなど造りに残念な部分も
残念なのは、G212のケース本体の素材もカシオのA158WやA164Wと同じ合成樹脂製なのだが、カシオ製よりメッキのクオリティーが低く、よ~く見ると表面の波打ちが気になってしまうことだ。
筆者の購入したG212も背面のバネ棒の辺りのメッキが不完全で、内部の合成樹脂が一部露出している。
加えて、これは筆者の購入したG212だけの個体不良かも知れないが、メタルベルトの終端部分の3~4個のコマの中央部分がヘコんでいる。これは明らかに製造工程のミスと出荷検査でのミスだと思いたい。
LEDライトが明るい! 夜間の見やすさはカシオより上
悪いことが2つほど続いたが、G212がチープカシオより抜きん出ているのは、価格だけではなく、夜間時に時刻表示部分を照らす内部のLED照明の明るさだ。
どことなくぼんやりしたカシオに比べて、元気良いグリーンのLED照明が素晴らしい。
いろいろな悪い点良い点もあるが、それでもG212腕時計は、内部の駆動バッテリーであるCR2016の定価とほぼ同じ300円だというチープ破壊力は生半可ではない。
早速、G212腕時計には愛用のウォッチバンドカレンダーを取り付け、購入以来、ほぼ毎日、筆者の日常使い腕時計として愛用している。
クォーツ精度も問題なく実用的に使える
価格を考えると自慢できる腕時計
最後になってしまったが、G212のスペックは、アラーム、クロノグラフ、カレンダーと基本機能はチープカシオとほとんど同じだ。
唯一の違いは日常生活防水がサポートされていない点で、日常での防水機能が必要な方は、残念ながらチープチャイナな恩恵には浴することができない。
人気のチープカシオのメリットと人気の理由は、基本機能の充実と、価格そのものが財布に優しいことだ。
そして、機能とチープのバランスが現代の正義であるなら、G212はチープカシオを凌駕するチーペストチャイナの旗手的な腕時計だと思っている。
G212は、ノンリッチな日常のアイテムとのコンビネーションでそのチープ度はより拡大加速するだろう。
最後に気になるクォーツの精度だが、筆者の計測では、24時間インターバルでクォーツの誤差は1秒以下であったので、実用度もまったく問題ないはずだ。
チープカシオのリーディングモデルであるシリコンラバーベルトのCASIO F-91Wの国内実売価格が960円前後。そして上位のメタルバンドモデルのCASIO 164Wが1800円前後である。
対するG212腕時計はほぼ同スペックで販売価格は3分の1から6分の1だ。この300円腕時計は間違いなく自慢できる第二のアイテムとなるだろう。
今回の衝動買い
アイテム:
BLUE PLANET メタルバンドDIGITAL腕時計
価格:ダイソーにて300円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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