PCを勝手にロックしたりファイルを暗号化したりして身代金を要求する、いわゆるランサムウェアが世間を賑わせている。「WannaCry」は世界的な問題となり、マイクロソフトは既にサポートを終えているWindows XPにまで更新プログラムを公開した。
しかしランサムウェア対策を実施していても、100%被害を防げるとは限らない。そのためランサムウェア対策は防ぐことと同時に、万一の感染に備えて被害を最小限に留める準備が重要だとロジテックINAソリューションズは指摘。暗号化されたファイルの復号は困難なため、NASと外付けHDDを使ったバックアップ方法を提案している。
同社はNASの履歴管理バックアップに外付けHDDを使うことを推奨。こうすることでNASの容量を減らさずにランサムウェア対策が可能となり、ネットワーク共有を無効にすることで、感染を回避できるという。外付けHDDへのバックアップに「履歴管理バックアップ」モードを使えば、簡単な設定で使えるというのが推奨設定だ。
同社は「ランサムウェア感染対策」ページを開設し、バックアップ用HDDのお勧め製品をピックアップ。さらに「LHD-ENU3WS」シリーズなどの暗号化HDDを使えば、マイナンバーなど重要な情報の漏えいを防止としている。
多重化はバックアップの鉄則だが、さらに一工夫加えることで万が一の“データの誘拐”に泣くことも避けられる。