2017年5月9日、新興スマートフォンメーカーのMeitu(美図、Meitu)が最新モデル「M8」を発表しました。
Meituはフロントカメラを強化しビューティーモードを標準搭載したセルフィーに特化したスマートフォンメーカーとして中国やアジアの女性たちの間で大きな人気のメーカーです。
ベースとなる「M8」もMeituらしい
自撮り特化型のスマートフォン
M8のおもなスペックはCPUがHelio X20(MT6797M、2.1GHz)、メモリー4GB、ストレージ64GBでmicroSDカードスロットは無し。ディスプレーは5.2型フルHD解像度(1080×1920ドット)有機ELとなっています。
自慢のカメラ画質は背面が2100万画素、正面が1200万画素のデュアルピクセル(2400万画素相当)となっています。OSはAndroid 6.0に独自カスタマイズを加えたMEIOS3.6を搭載します。
本体カラーはベーシックな「ムーンライトホワイト」「チェリーピンク」に加え、大胆な色合いの「ダズリンパープル」と「ファントムレッド」の全4色。
価格は2599元(約4万2800円)で、5月中旬から中国で先行発売されています。また、キャラクターモデルとしてハローキティー版が2799元(万4万6100円)、特別カバーなどが付属するカスタムモデルが2899元(約4万7700円)となります。
付属の自撮り棒は「スパイラル・ハートムーン・ロッド」
セーラームーンファン垂涎のコラボモデル
過去にもMeituは、ハローキティーモデルのスマートフォンを販売していましたが、今回は新たなキャラクターとして日本のセーラームーンを採用したモデルも登場します。こちらの価格は2999元(約4万9500円)です。このセーラームーンモデルはいま、中国のみならず日本や世界の女性たちの間で大きな話題になりつつあります。
M8のセーラームーンモデルは、限定1万台のみの販売。本体はチェリーピンクモデルのエッジ部分をゴールドの縁取りとした上品な仕上げになっています。ちなみに、今回のコラボモデルはセーラームーンの配給元である東映アニメーション株式会社がアジアのみで展開する正式なライセンス商品とのこと(編集部注:東映アニメーション広報に確認済み)。
この色の組み合わせは子供っぽくなく、大人の女性が持っていても恥ずかしくない質感になっています。さらに背面にはセーラームーンのシルエットも印刷されています。
そして、付属するラメ入りの透明カバーには変身コンパクトのデザインが施されており、装着するとM8そのものがセーラームーンに変身したかのような外観になります。化粧箱やその中に収められたアクセサリーの箱にもセーラームーンのチャームがちりばめられているなど、本モデルにかけるMeituの本気度合いが伝わってきます。
ここまでならば、普通のキャラクターモデルですが、M8のセーラームーンモデルには特別な専用の自撮り棒が付属するのです。この自撮り棒はセーラームーンの武器である「スパイラル・ハートムーン・ロッド」を模したデザインになっています。
しかも、ハートの飾りの裏側にシャッターボタンが内蔵されています。自撮りをするときにはハートの部分が自分とは反対の側を向くようになっていて、自撮り棒そのものを人に見せることを意識したデザインになっているのです。
つまり、細部までセーラームーン世代のユーザーと、セーラームーンのファンのことを考えられたこだわりのコラボ商品と言えるわけです。
この自撮り棒は、セーラームーンスマートフォンを完璧なものにしたいと考えるMeituがアイディアの原型を作成、それを原作者である武内直子先生が自ら監修し、つくり上げたものとのこと。だからこそのこだわりのデザインと機能を持った自撮り棒なのですね。セーラームーンを見て育った女性たちが飛びつくのも当然と言えるでしょう。
セーラームーンモデルが発表された瞬間には、来場客の大半を占めていた女性客たちから大きな歓声があがったほど。発表会にゲストとして呼ばれていた女優のアンジェラベイビーはセーラームーンのファンとしても知られていますが、彼女にはシリアル番号1番の製品が贈呈されました。
セーラームーンコラボモデルは
世界最強の自撮りスマートフォン
Meituは自撮りスマートフォンの先駆者として業界では知る人ぞ知る存在です。M8の正面カメラはまつげや髪の毛を1本1本を細部まで、美しく撮影することが可能なのです。
また、シミや肌荒れが気になるお肌も、なめらかに美白に仕上げてくれるのです。これは持つ人を美しく写し、容姿に自信をもたせてくれる、強くしてくれる、そんなスマートフォンです。
このMeituのスマートフォンに自撮り棒を付属させ、しかも、その自撮り棒がセーラームーンの世界観をリアルに表現してくれる。これはただセーラームーンとコラボした可愛いスマートフォンではなく「世界最強の自撮りスマートフォン」と言えるでしょう。
幼少期に欲しくても手に入れることのできなかった憧れのセーラームーングッズを、ただの玩具ではなく、実用性のある自撮り棒が付属した最強のスマートフォンに仕上げた。M8のセーラームーンモデルはそんな特別な存在なのです。
2999元(約5万円)という、3000元を下回る価格も、セーラームーン世代でもあるアラサーの女性たちにとって、ちょっとがんばれば手に入れることのできる価格設定になっています。
セーラームーンファンだけではなく、多くの女性たちにとって、このモデルはぜひとも入手したい製品でしょう。筆者もなんとしてでも入手したいと考えています。