筆者に限らず、特にICT(情報通信)系のガジェット商品に強い興味ある日本人は、何かにつけて、小さなモノや薄いモノが大好きだ。
筆者も昔は、直接それらの商品企画や開発に携わっていたが、そういう仕事を離れても、最初に目が行く新商品は、必ず小さなプロダクトか薄いプロダクトのいずれかか、その両方を備えた商品だ。
特に、実際に自分で持って歩くことが前提のモバイル系の商品は、素材の種類はもちろんのこと、サイズが直接、商品の携帯重量に反映されるので大事な要素の1つだ。
日頃から、そんな小さくて薄いモノを探している筆者が最近衝動買いしたアイテムが2つある。
1つは“世界一薄い”との触れ込みで売り出した折りたたみ式のキーボード。もう1つも、世界一薄いと宣言している小さくて携帯性を重視したLightningケーブルだ。
早速、両方を衝動買して、筆者のサブ機であるiPhone 7 Plusと従来からお気に入りのパナソニックのモバイルバッテリー、秋葉原の裏通りで見つけたスマホスタンドと組み合わせ、最小・最軽量のモバイルオフィスを構築してみようと考えた。
実測で薄さ6mm! 世界最薄をうたうBluetoothキーボード
最初に紹介するキーボードは「ウィキーポケット」(Wekey Pocket)と名付けられた折りたたみ式キーボードだ。折りたたみ式のキーボードは今や珍しくもなんともないが、ウィキーポケットは、折りたたんだ時の平均的な厚さが実測6mm。広げた時の厚さはたぶん3mmの超薄型キーボードなのだ。
厚さから想像してもわかるように、まったくストローク感のないフラットキーボードだ。ごく普通のキーボードのキーイン時に指先に感じる“タクタイル感”の代替としてビープ音をオン/オフできる仕組みだけになっている。
本体内には極めて薄いリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、外部ACアダプターから側面のmicroUSBポートに給電することで充電する。
内蔵リチウムポリマーバッテリーの容量は180mAhと極めて小さい。スマホやタブレットとはBluetoothでワイヤレス接続。1日1時間の使用で約1ヵ月のバッテリー寿命があるようだ。
最初にペアで使用するスマホやタブレットとBluetoothでペアリングしておけば、以降は折りたたんだ状態のウィキーポケットを開くだけで、自動的にスマホやタブレットと無線接続し、即使用可能となる。
筆者はiPhone 7 Plus(iOS)とHUAWEI Mate 9(Android)の2台のスマホとペアリングしてみたが、どちらも問題なく使用できている。
ほかにWindowsもサポートされているので、これら複数のOSで駆動されるデバイスを複数持っているユーザーは重宝するだろう(Macは現状ではサポートされていない)。
iOSとAndroidでは一部のキーアサインが異なるが、Fnキーと組み合わせて、キートップ上にAndroid、Win、iOSと記述された任意のキーを同時に押すことで、使用OSの設定切り替えを行なえる仕組みだ。
マニュアルには、日本語/英語の入力切り替えキーが“CTRL+SPACE”と記述されているが、それはiOSの場合のキーアサインで、Androidでは“ALT+SPACE”が正しいはずだ。
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