AMDは1月6日、GPUアーキテクチャー「Vega」の事前詳細を発表した。Vegaアーキテクチャーは従来のGPUアーキテクチャーでは効果的に対処できなかったPCゲーム、プロフェッショナルデザイン、マシンインテリジェンスを可能にするという。Vegaアーキテクチャー搭載のGPU製品は、2017年前半に出荷予定だ。
Vegaアーキテクチャーのメモリーサブシステムにより、さまざまなメモリータイプにまたがる大容量のデータセットに対応した。VegaベースGPUの高帯域幅キャッシュコントローラーは、細かなデータ移動を使用して、オンパッケージのキャッシュメモリーとオフパッケージメモリーに柔軟かつプログラム可能な状態でアクセスできるという。
Vegaアーキテクチャーは、GPUの新しいメモリー階層を可能にする。これにより、新しい高帯域幅キャッシュとそのコントローラーで提供する。このキャッシュでは、テラバイトのデータを毎秒転送することができる最先端のHBM2テクノロジーを搭載しており、前世代のHBMテクノロジーに比べてピン当たりの帯域幅が倍増したとのこと。
Vegaアーキテクチャーは、大規模なデータセットをストリーミングするために最適化しており、最大512TBの仮想アドレス空間でさまざまな種類のメモリーで動作できるという。
Vegaのフレキシブル・コンピューティングユニット上に構築された新しい次世代コンピューティングエンジンは、クロックサイクル毎に8ビット、16ビット、32ビット、64ビットの各処理をネイティブに処理できる。
これらの演算ユニットでは、高い周波数を達成するように最適化されており、さまざまなデータ型をサポートする。これにより、ワークロード全体での汎用性を得た。