設定次第では結構PCゲームが
では、実際に標準構成でどれほどの性能かをチェックしてみよう。気になるゲームのスコアーは「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」(以下、FF14)「PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」で検証。
いずれも解像度が1280×720ドットの標準的な品質では、快適にプレイできる数値を示した。解像度をフルHDにした場合は、FF14のベンチマークでスコアーが2452の「普通」評価まで下がったが、一応遊べるラインをキープ。A8-9600に搭載されるGPUはRADEON R7。最大動作クロックはCPU-Zで確認したところ899MHzとなっていた。内蔵GPUとしてみると強力なものだが、最近の3Dグラフィックスを多用するゲームタイトルを、快適に長時間遊ぼうと思うと、やはり解像度を落としておく方が無難だ。
少し前にモバイルのAPU「A8-7410」を搭載した富士通の「LIFEBOOK WA1/A3」(参考記事)を検証した際は、(設定が標準(デスクトップPC)と標準(ノートPC)とでやや違うが)スコアーが2521のやや快適だったので、最新の第7世代APUでは倍以上のスコアーを有することが分かる。
もちろん、デスクトップとノートPCという違いもあるので、一概にどちらが優秀とは言えないが、当然LIFEBOOK WA1/A3でも快適だったブラウザーゲームなどは、快適にプレイできる。かつ、やや描画処理に余裕があるので、2D中心のアドベンチャーゲームや、MOBAなど、あまり動きの早くないゲームは遊べそうだ。グラフィックボードを搭載したゲーミングPCとなると、15万円以上が当たり前の世界。PCでゲームをしたいが予算が……と悩んでいるなら、まずは本機を購入し、設定を抑えてゲームを遊び、後で自分がプレイしたいゲームに合わせて、安価で高性能なRADEONを購入するといったプランを検討していみるのも一興だ。