ブラウザーゲームくらいは十分快適!
前述でオフィスアプリの作業は快適としたが、では実際にほかのPCと比べてどれぐらい優秀なのか、ベンチマークソフトで計測してみた。プロセッサーの性能を計測するCINEBENCH R15では、4~5万円台くらいのさらに低価格なノートPCに採用されることが多い「Celeron N3160」、編集部で実際に使われていた2年前のHaswell世代の「Core i3 4012Y」と比較。
A8-7410はAMD Aシリーズの中では、ミドルクラスの位置づけであるが、Celeron N3160の1.3倍ほどの数値をマーク。Celeron N3160でもネット動画を視聴しながら、ブラウザーゲームをプレイすることくらいは可能だが、そうしたマルチ作業が、さらに余裕を持って行なえるだろう。また、2年前の無線キーボードを付属した2 in 1に採用されていたCore i3 4012Yとは2倍ほどの性能差があった。そのため、安く購入した数年前のPCが、最近遅すぎてストレスが……といった人の買い替え需要にもオススメできる。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」は、DirectX9、解像度1280×720ドット、標準品質(ノートPC)のフルスクリーンでスコアーは2521前後で、評価は「やや快適」。遊べなくはないが、快適にと言われるとちょっと厳しいので、やはりアクション性の高いゲームや、美麗なMMORPGなどは、やや厳しい印象。しかし、ファイナルファンタジーXIVより軽いという評価のゲームを、解像度を下げて遊ぶことくらいはできそうだ。
もちろん、ゲームノートPCではないので、ゲームのベンチマークはあくまで参考程度といったところだが、実際にふだんからブラウザーゲームを複数プレイしている担当編集ジサトラ ハッチが、DMM GAMESのゲームをいくつかプレイ。
ブラウザーゲームはどちらかと言えばブラウザーの性能に依存するところもあるので、ハイスペックなゲーミングPCを使っていても、カクつくこともあるが、そうしたシーンを抜きにすれば、特にストレスなく遊べていた。タワーディフェンスやネット麻雀、カードゲーム、MOBAといった動きの激しくないゲームなら、価格以上に快適にプレイできそうだ。
©DMM GAMES
以上のように、LIFEBOOK WA1/A3は価格の割に高い描画性能を持ち、オフィス作業くらいなら十分なプロセッサー性能、入力しやすいキーボードと、毎日使う自宅PCに持ってこいの一台。MSオフィス付きでも11万円切りと手ごろなので、家でもオフィスソフトを使うことがあるという人なら標準構成で購入してもいいだろう。