AMD APUは意外に知られていないが、Xbox OneやPlayStation4などに搭載され、コンシューマーゲーム機では圧倒的なシェアを誇っている。そんなAPU搭載PCのメリットは内蔵GPUの性能が高く、ノートPCであっても比較的低価格で高い性能を得られるということ。サブノートPCや親戚の人に安価でそこそこ何でもできるPCって何?と聴かれてこまったときようのプランとして、チェックしておいて損はないハズ。そこで今回は富士通LIFEBOOK AHシリーズのAPU A8-7410搭載モデル「LIFEBOOK WA1/A3」をチェックしていこう。本製品は富士通WEB MARTで購入ができる専用モデルのひとつだ。
キー入力が快適な15.6インチノートPC
外観から見ていこう。LIFEBOOK AHシリーズは15.6インチ(1366×768ドット)液晶ディスプレーを備え、フルサイズキーボード+テンキーの構成となっている。キーピッチは約18.4ミリ、キーストローク約1.7ミリ。各キーは液晶側にやや傾斜しており、キー列を間違えずに正確なタイピングができるような工夫が施されている。
また、キートップはわずかにヘコんでいて、自然に指になじむなど、徹底したキー入力のしやすさが追求されている。さらに、キーの位置によって小指で打つことが多いキーは弱い力で反応するなど、重さが3段階に分かれており、長時間使用しても疲れにくい設計となっている。実際に使ってみると、打鍵感は適度で快適。文字入力は非常にしやすい。最近はスマホで文字を打って、済ませる人も多いが、慣れればPCの方が圧倒的に文字入力は早い。そういった意味では、ふだん使いでストレスなく、文字の入力ができる恩恵は思っている以上に大きい。
プロセッサーはAPU A8-7410(4コア/4スレッド、2.20~2.50GHz)、内蔵GPUはRADEON R5。メモリーは8GB(DDR3L PC12800)のシングルチャンネルだが、メモリスロットが2基あり、カンタンに増設できる。
インターフェースはUSB3.0×2、USB2.0×2、HDMI出力、有線LANなどと一般的。安価ながら通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.1をきちんと備える。ストレージは500GB HDDを搭載。光学ドライブはDVDスーパーマルチ。
ストレージがHDDという点がやや残念だが、「Office Home and Business Premium」も付属しているところが魅力。価格は通常価格15万5304円が、現在は10万9800円。オフィス付属なら、非常に手ごろな価格になっている。家でもオフィスソフトで仕事の資料を見たり、ちょっとした編集をしたいといった人にはオススメだ。一方、同モデルはWEB MARTにてカスタムメイドモデルも用意されている。
たとえば、ブルーレイ作品を視聴したいといった用途の場合は、BDXL対応Blu-rayドライブを搭載するといったカスタムも行なえる。オフィスソフトがいらないという場合は、Office Home and Business Premiumを外すことで、10万円切りで購入することもできるので、自分なりにカスタムしたい人は、カスタムメイドモデルを選択しよう。
©2015 宇野朴人/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/「天鏡のアルデラミン」製作委員会