Webアプリ自動生成ツールとERPテンプレート、HANA Cloud Platformを連携、製造業向けに展開
キヤノンITSとコベルコ、基幹業務システム構築分野で協業
2016年11月10日 10時00分更新
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)とコベルコシステムは11月10日、製造業顧客向けの基幹業務システム構築分野において協業することを発表した。キヤノンITSのWebアプリケーション自動生成ツール「Web Performer」、コベルコのSAP ERPテンプレート「HI-KORT」、SAPの「HANA Cloud Platform」を連携させたソリューションを共同で展開していく。
Web Performerは、設計情報の入力によりノンプログラミングでJava/HTML5アプリを自動生成するツール。新規業務アプリの開発だけでなく、SaaSアプリの拡張やERPの拡張など拡張開発にも用いられ、今年7月時点で国内520社が導入している。一方、コベルコのHI-KORTは、同社のノウハウを生かした製造業向けの基幹業務ERPテンプレート。
今回の両社によるソリューションは、SAP ERP上での過度な追加開発を抑制しながら、ERP上のデータを生かしたさまざまな業務機能アプリの開発を高速化していく狙いがある。これにより“攻めのIT活用”と“守りのIT活用”を両立させていく。
また、SAPのクラウド基盤であるHANA Cloud Platform(HCP)も連携させることで、ERPとデータ連携したデータベースを活用するWebアプリケーションをWeb Performerで開発し、HCPのインメモリ実行基盤上で高速に実行することができる。
販売価格は、Web Performerが最小構成380万円(税抜)から、またHI-KORTやHANA Cloud Platformは個別見積もりとなっている。11月中旬から提供を開始する。