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JAWS-UG中国・四国勉強会レポート 第1回

IoTや田舎案件、地方DC、リモートオフィス、地球温暖化予想まで

四国中の濃い人が集まるクラウドお遍路はうどんに負けない歯ごたえ

2016年11月01日 07時00分更新

文● 重森大 編集●大谷イビサ

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元AWSのあの方が足かせなくしゃべり倒し、7人ものLTで満足の終盤

 いよいよ最後のセッション、トリを飾るのはあの方、元AWSの小島 英揮さんだ。AWS日本法人採用第一号、JAWS-UGの立役者でもある。8月末の退社時には業界内で大きな話題になった。

「そんな訳で、私いま無職です。広報チェックもありません。じゃんじゃん喋ります」(小島さん)

無職・旅人見習い 小島 英揮さん

 そんな出だしでスタートした小島さんのセッション。AWSの裏話でも飛び出すのかと思いきや、クラウドを中心にしたビジネスへの取り組み方が話題の中心となっており、実に聞き応えのあるセッションだった。特に「外のモノサシを知ろう」という呼びかけには筆者も大きく共感した。とても簡単にはまとめられないが、必ずや別の機会に紹介したいと思うので楽しみにしていただきたい。

 メインのセッションはこれでおしまいとなるが、その後にLT大会、さらにはAWS大喜利なるものまで用意されていた。LT大会ではJAWS-UG on ASCIIでも活躍するハンズラボの青木由佳さんを始め、なんと7人が登壇。それぞれが短時間ながら興味深い話題をひっさげて参戦してきた。中でも会場をざわつかせたのは、「AWSで地球温暖化予想」という文字通り地球規模の話を繰り広げた池上 香苗さん。

主婦 池上 香苗さん

 大学研究室の手伝いとして陸生生態系シミュレーションを行なっており、この演算をPCではなくAWSでやってみようとトライ中という話だった。高性能なコンピューティングパワーを、必要なときに必要なだけのコストで使えるのはクラウドの大きな魅力のひとつ。その魅力を存分に引き出す可能性がある話題だけに、懇親会でまで彼女は引っ張りだこだった。

陸生生態系シミュレーションモデルの一例

 さて、そんなこんなで大盛り上がりだったクラウドお遍路2016 in うどん県。来年は愛媛県でJAWS Festaとの同時開催が予定されている。都会から離れた島でのイベントと侮る事なかれ、地方だからこそ聞ける濃い話題が満載なので、ぜひ足を運んでみて欲しい。

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