Windows 10の動作は非常に快適
Windows 10の快適さを計測する「Windowsシステム評価ツール」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)は、以下の表のとおり。各スコアの上限は「9.9」なので、全体的に高めの結果といえるだろう。Windows 10の快適さについては問題なしだ。
試用機のWindowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果 (Windows エクスペリエンス インデックス) |
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プロセッサ(CPUScore) | 8.2 |
メモリ(MemoryScore) | 8.2 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 6.8 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | - |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 9.05 |
「CINEBENCH R15」ではCore i5搭載デスクトップをしのぐ結果に
CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」では、マルチコア性能を表わす「CPU」が「678cb」という結果だった。Core i7-6700HQとしては、妥当なスコアだ。ただし現時点で使われている主なCPUの中ではパフォーマンスはかなり高いほうで、デスクトップ向けのCore i5を上回るケースもある。CPUのパフォーマンスについては、期待していいいだろう。
CINEBENCH R15の結果の目安(「CPU」のスコア) | |
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Core i7-6700K | 760~880cb |
Core i7-6700 | 730~820cb |
Core i5-6500 | 550cb前後 |
Core i7-6700HQ | 670~680cb |
Core i7-6500U | 270~320cb |
Core i5-6200U | 260~290cb |
1764MB/秒の高速NVMe SSDを搭載
ストレージのアクセス速度を測る「CrystalDiskMark」を試してみたところ、シーケンシャルリード(Seq Q32T1)で1764MB/秒という結果だった。標準的なHDDと比べるとおよそ17倍、SATA接続のSSDと比べても3倍以上のアクセス速度だ。シーケンシャルライトでは速度が落ちているものの、それでも十分高速であることには変わりない。大容量ファイルのアクセスが早いのはもちろん、システムやアプリの起動・レスポンスも高速で、快適に利用できるはずだ。
総合的なパフォーマンスはかなり高い
「PCMark 8」では、日常的な作業の快適さを計測する「Home accelerated」とゲームやクリエイティブ系ソフトの快適さを計測する「Creative accelerated」でテストを行なった。それぞれのスコアは非常に高く、スタンダードタイプのノートとしては最高クラスの性能だといっていい。
各ワークロード(テスト)の詳細を見てみると、特に動画エンコード関連のスコアで優れた結果が出ていることがわかる。これはGeForce GTX 960Mの性能が強く影響しているためだ。また写真編集関連のスコアも高いことから、クアッドコアの高性能CPUの恩恵といえるだろう。
ゲーミングノート並みの3D性能
総合的な3D性能を計測する「3DMark」では、DirectX 12相当の「Time Spy」で「1252」、DirectX 11相当の「Fire Strike」で「3932」という結果となった。これだけのスコアであれば、国内で人気のゲームを快適にプレーできる。ただし前述のとおり「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」は本来ゲームを楽しむためのモデルではないため、息抜き程度に考えておいたほうがいいかもしれない。
クリエイティブな作業に最適な15.6型ノート
以上の結果から、「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」はスタンダードタイプのノートとしては非常に高い性能を持っていることがおわかりいただけただろう。特にクアッドコアのCore i7-6700HQと外付けGPUのGeForce GTX 960Mの組み合わせによって、動画編集や写真・画像の加工などクリエイティブな作業で大きな力を発揮するはずだ。本体デザインにも優れ、また4K解像度の液晶ディスプレーを搭載していることも見逃せない。「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」は、最強のクリエイティブノートといえるのだ。
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