伝説の東京ドーム公演から1ヵ月
光るコルセットを光らせたい!
9月下旬、最近連絡もよこさなかったASCII.jp編集部のスピーディー末岡から一本のメールが届いた。
「直して欲しいブツがあるので、至急連絡求む!」
聞いてみると、BABYMETALの東京ドームライブで配られたコルセット型ライトが、いざというときに光らなかったという。なんでも、とある曲で一斉に光ったのに自分のだけ光らずに恥ずかしい思いをしたとか。
とはいっても、俺はとくにBABYMETALに興味はない。スピーディー末岡の性癖なんか知ったこっちゃないのである。そもそもBABYMETALって原子番号いくつの何族だよ? 新しい放射元素か? みたいな、俺レベルの知識の人に説明すると、こんな感じ(頑張って調べた)。メタルの曲をバックに激しいダンスをするメタルダンスユニットで、ボーカルはSU-METALというかわいいポニテの女の子。で、元素番号不明だが金属類に属するらしい。そして、その両サイドを固めるのがYUIMETAL、MOAMETALというツインテールのかわいい女の子で、やはり金属類であることに違いないらしいが、放射性同位体を持っているのかは不明だ。
ただ非常にアイドル的な物質を非常に多く持っており、そればAKBグループや私立恵比寿中学、すイエんサーガールズに近いものらしい。(※編注:近くありません)
熱狂的(狂信的)なBABYMETALファンのスピーディー末岡に言わせると、「BABYMETALは! メタルであってアイドルではない!」の一点張りだ。さらにBABYMETALのファンになるとどっぷりハマってしまい、なかなかやめられないという。おそらくマニアの心に浸透した、「萌え」の半減期が他のユニットに比べると長く、影響力が大きいらしい。
そんな彼女たちが先日東京ドームで行なったライブイベントは、いわずもがなのプラチナチケット。スピーディー末岡は抽選に2回も落ちたらしいが、なんとか両日ゲットできたようだ。つーか、5万5000人入る会場の抽選に2回も落ちるとか、運がなさすぎだろ……。小一時間ほどBABYMETALの凄さや、他のアイドルユニットとの違いを説明されたが、よく覚えていないので割愛する。そんな彼が最後に自慢してたのがコイツだ。
さて、最近のコンサートでは会場を盛り上げるために、ケミカルライト(サイリウム)やペンライト(以下、「おたく棒」と略)に仕掛けをしている。有名なのは「嵐」のコンサートで、会場でおたく棒を購入し、自分の席にあるコードを読み込ませ、位置情報をセットアップする。こうしてライブ開演を待っていると、曲に合わせて自動でペンライトの色や点滅パターンが変わったりするのだ。ジャニーズもハイテクだなぁ。しかも、座席の位置情報を持っているので座席ごとに色やパターンを変えることができ、マスゲームのようなパターンを表示したり、光のすばらしい演出効果ができるようになってる。
この演出に、女子はハートがキュンキュン! 心がワクワク! 会場の一体感を生み出すという。ただ筆者の娘によれば「関ジャニ∞」のライブで売ってるのは、自分でボタンをポチポチして色を変えるヤツだとか……。
スピーディー末岡によれば、海外のコールドプレイというバンドもライブに取り入れていたと熱心に語っていたが、筆者には難しすぎたのでスルーした。
BABYMETALのライブで配布されたコルセットも同様で、とある曲で一斉に光る演出(仕掛け)だったのだ。タダでさえ一体感のあるBABYMETALのファンだけに、その団結力はコミケの開会・閉会アナウンスのときの拍手のように固く硬く堅いものとなっていたことだろう。
このコルセット、さすがに「嵐」のように色が変わる仕掛けまではないが、会場を埋めつくす白色&赤色LEDの海は感動したという。しかし、スピーディー末岡いわく「俺のコルセットだけ光らないんすよ! なんか周りは光ってんのに、俺だけ光ってねーって、どんな羞恥プレイだよ! って感じっす」。筆者は「BABYMETALからの愛が、お前にだけ届いてなかっただけじゃね?」と答えてやりたがったが、記事のネタになりそうだったので、んじゃコルセットの調子をみてやるから送って! と中身を調べることにした。