どもどもジサトライッペイです。今年8月末に発表されたインテルの最新CPU、第7世代Core(開発コードネーム:Kaby Lake)ですが、9月の家電ショー「IFA」が過ぎ、年末商戦に向けて各社がどんどんと搭載PCを市場に投入しています。UltrabookでモバイルノートPC人気に火をつけた、第2世代Core(開発コードネーム:Sandy Bridge)から早5年。そろそろPCを買い替えようと思ってらっしゃる方が多いのではないでしょうか? そこで今回は発売したばかりの第7世代Core搭載PCと昔のPCの性能を比べてみましたので、買い替え時の参考になれば幸いです。
今回用意した第7世代Core搭載PCは、NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Note Standard NS550/FA」。Core i5-7200U(2コア/4スレッド)、メモリー4GB、1TB HDDを備える15.6インチフルHD液晶のA4ノートPCです。BDドライブを備える、いまどきのスタンダードなラインですね。
比較PCとして用意したのは、第2世代CoreにあたるCore i5-2467M(2コア/4スレッド)、メモリー4GB、128GB SSD、13.3インチ液晶(1366×768ドット)を搭載する5年前のUltrabook。そして、第6世代Core(開発コードネーム:Skylake)にあたるCore i5-6200U、メモリー4GB、128GB SSD、13.3インチ液晶(2560×1440ドット)を備えるモバイルノートPCの2機種です。本当は第7世代Core搭載PCもモバイルタイプで用意したかったんですが、検証期間に間に合わず……でした。なので、今回はバッテリー駆動時間のもちなどそのへんは抜きにして、純粋なパワー勝負をご覧いただこうと思っております。
CPUの地力をCINEBENCH R15で比べる
まずはなにはともあれ、もはやCPUベンチマークの定番になっているCINEBENCH R15で比較してみました。世代をまたいだCore i5どうしの地力対決になります。
CPU使用率が100%になるマルチスレッドテストでは、第7世代Core搭載PCは第2世代Core搭載PCに対し、約86%増と倍近い差がつきました。いやはや時の流れとは恐ろしいものです。なお、第6世代Core搭載PCに対しては約14%増ですが、これは動作クロックの差でしょう。というのも、第7世代CoreのCPU部は第6世代Coreと同じプロセスルールで作られており、コア/スレッド数が同じなら仕様的な差はほぼないからです。
PC自体の熱処理機構もやや影響していると思いますが、テスト中の温度モニター(「HWiNFO64」を使用)を見ていた限りでは、CINEBENCH R15の1回施行程度では動作クロックがガクッと落ちることはありませんでした。
なお、シングルスレッドテストでも、第7世代Core搭載PCは第2世代Core搭載PCに対して約66%増、第6世代Core搭載PCに対しては約14%増と、堅調に優位性を見せています。