クロック&熱はどうか?
GIGABYTE製のGTX 1060カードはオーバーウォッチでもVRでも旧世代ミドルクラスを圧倒する性能が期待できるということが分かったが、高性能すぎて発熱が心配という人もいるかもしれない。
そこでオーバーウォッチプレー中のGPU温度とクロックを30分間チェックしてみた。フルHD+最高画質設定でプラクティスレンジに立っていた時の変化を「HWiNFO64」で追跡している。
まずGPUの冷却に優れていたのはGV-N1060XTREME-6GDとGV-N1060G1 GAMING-6GDの2製品。どちらも前後に長い大型クーラーを採用している製品だが、ヒートシンクがより分厚く、GPUに接触する銅板もより手が込んでいるGV-N1060XTREME-6GDの冷え方は圧倒的。
反面、3GB版の2製品は温度が高めだが、これはクーラーが小型化されているため。それでも高負荷時75度未満に抑えてあるので、長時間ゲームに興じていても安心といえるだろう。
冷却の甘いGeForce系ビデオカードはクロックがフラフラ変動しやすいが今回試したGIGABYTE製の4モデルはどれも非常に安定していた。GPUのクロックでのトップはGV-N1060XTREME-6GDで、安定値は1961.5MHz。
それでいてGPU温度は4製品中最低という点からも、同製品のクーラーの優秀さが見て取れるというものだ。
逆に3GB版モデルでは(今回のテスト個体で判断する限り)GV-N1060IXOC-3GDがなかなかの検討。そこそこ冷える上にクロックも1898MHzでド安定と、言うことなしの結果を出している。
快適ゲーミングPCを目指すなら、まずはGTX 1060から
GIGABYTE製品は要注目だ!
以上オーバーウォッチやVRにおけるGIGABYTE製GTX 1060のパフォーマンスをチェックしてきたが、改めてPascal世代のGeForce GTX 10シリーズのスゴさを思い知らされた人も多いはず。
GTX 960もフルHDならまあ遊べなくもないが、フレームレートの安定という条件を加えると、GTX 960は残念ながら力不足。
もちろんGTX 960や660でも画質や解像度を落とせば60fpsキープも十分可能だが、同じ遊ぶならより高画質で遊びたいもの。勝ち負けに妥協しないのと同様に、画質にもこだわりたいものだ。
こういう厳しいゲーミング環境でも、GIGABYTE製GTX 1060カードはしっかりと働いてくれた。フルHD限定ならVRAM 3GB版、WQHDならVRAM 6GB版が適している。どちらのGTX 1060を選んでも、旧世代ミドルクラスGPUと大差ない消費電力で、しかも圧倒的に静かで快適なゲーミング環境が整えられる。
今後オーバーウォッチ以外にも注目作がぞろぞろと登場する。旧世代GPUをもう3年も4年も使っているという人は、そろそろコスパの良好なGTX 1060カードに買い替えてみてはどうだろうか?
(提供:GIGABYTE)