キヤノンは9月26日、同社の映像解析技術を用いたソフトウェア「People Counter Version 1.0」と「Minimum Staff-Count Detector Version 1.0」を発表した。
映像解析ソフトウェアPeople Counter Version 1.0は、キヤノン製ネットワークカメラで撮影したライブ映像や、ビデオマネジメントソフトウェアに保管した映像から、人の特徴を検知し解析することができる。横向きや後ろ向きの人も含め、少人数からおよそ1500人までの人数をカウントすることが可能だ。指定した領域の中にいる人数や、指定したラインを双方向で通過する人数をカウントすることもできる。
小売店舗から、大規模な商業施設、駅、競技場、空港などのさまざまな施設で、混雑状況や来場者数や人の流れを把握できる。警備員の配置や避難誘導の安全対策に加え、集客の傾向を把握するマーケティングに活用できるという。
システム要件はCPUがCore-i7-4770 以上(4コア以上、HTテクノロジー対応)。 メモリーは推奨16GB(最低8GB)。ソフトウエアは.Net Framework 4.0。入力ファイル形式はAVI/JPEG。対応カメラはVB-R13VE、VB-R13、VB-R12VE、VB-M50B、VB-H652LVE、VB-H651VE、VB-H651V、VB-H761LVE、VB-H760VE、VB-H751LE、VB-R11VE、VB-R11、VB-R10VE、VB-M641VE、VB-M641V、VB-M640VE、VB-M640V、VB-M741LE、VB-M740E、VB-H43、VB-H630VE、VB-H630D、VB-H730F、VB-M42、VB-M620VE、VB-M620D、VB-M720F、VB-S30D、VB-S31D、VB-S800D、VB-S900F、VB-S805D、VB-S905F。発売日は10月下旬で、価格はオープン。
映像解析ソフトウェアMinimum Staff-Count Detectorは、複数人での作業が求められる現場で、単独で作業をしている人物に警告を出すソフトウェアだ。機密性が高いデータセンターや金融機関などで、正しい手順での業務遂行に貢献するという。1台のネットワークカメラで判定領域を最大三つまで設定でき、人物間の測定距離を任意で設定できる。
単独作業と判定する場合は以下の通りだ。
・映像内で指定した範囲の中に映る人が、一定時間1人となった場合
・複数人いる中である人物が他者から一定距離を越えて単独状態が一定時間続いた場合
発売日は12月下旬で、価格はオープン。