2年に1度のカメラの祭典! Photokina2016レポート
第12回
ソニーブースで「α99II」の実機をチェック!
なぜソニーはAマウントにこだわるのか? ZEISSといっしょに考えた
Photokina2016が現地時間9月20日に開幕し、ぐるぐる回ってきたので、レポートを順次お伝えする。
富士フイルムの中判ミラーレス「DXF」が台風の目だとすると、ソニーが「α99II」を発表したのは晴天の霹靂といいましょうか、バックブリーカーだ。
パナソニックとオリンパスがフラッグシップを出すのは、前モデルからともに3年経っているので予想通りだった。
ソニーについては、日本からの取材陣はみんな「α7」のプロモデルとしての「α9」を予想していたので、α99IIはかなりやられた感じ。
で、ソニーブース。例年ほぼ同じサイズで、明るく白を基調にしたデザインだ。ここからは写真で紹介する。
お目当ての「α99II」を発見!
ありました「α99II」です。ずっしりとした重量感がたまりません。今回各社がフラッグシップモデルを発表しましたが、ブースで誰でも触れるのはα99IIだけなんです。なので、毎日たくさんのお客さんが詰めかけています
白レンズの70-200mmF2.8を付けたα99IIも発見。これが似合うカメラですよね。しばらく試撮してみましたが、AFの速さはもう瞬時すぎてよくわかりません。EVFは解像度は昨今のXGAのままですが、とてもきれいになっていて驚きました。でも片手で持つのは重いです
4年前に発売されたα99(左)と並んだ展示もありました。前モデルはなで肩な上に、ペンタ部分のマイクが目立ちますね
レンズを外すとおなじみのミラーが現われます。最近のミラーレスに慣れているとちょっとビクッとしますね。でも最近のAマウントのαは、一眼レフですが、ミラーは固定で跳ね上がりません。いわゆるハーフミラーになっていて、通常フォーカシングスクリーンがある場所にAFセンサーが付いています。加えて撮像用のCMOSに埋め込まれた位相差センサーと両方がハイブリッドに働いて高速AFを実現しています
本体上部には情報表示の液晶もあって、なんだかちょっとレトロ。α7を見慣れた目にはやはりボディの厚みがプロな感じです
背面はおなじみのレイアウトで戸惑いません。モニターも明るくて鮮やかです
ちなみに空間光学手ブレ補正内蔵のアクションカム「X3000」「AS300」はこちらではようやく発表され、手ブレ補正の強さをアピールしております
ソニーとツァイスの協業が20周年になるので、記念の展示がありました。みなさんはいくつ持っていますか? 自分は「F505K」と「R1」を2台と「α900」と……ああ、「T1」と「TX1」もあります。ハンディカムも2台かな? 交換レンズの数は聞かないでください
ツァイスのブースでレンズをチェック!
というわけで、そのままツァイスに来ました。いつもどおり、巨大なApoPlanarが迎えてくれます
一眼用のツァイスレンズはブランド名がついていて「Otus」「Milvus」「Batis」「Loxia」なんですが、わかりにくいのでなんとかしてほしいですね
こちらはキヤノン・ニコン用のMFレンズ「Milvus」の新製品135mmF2と18mmF2.8、15mmF2.8です。この曲線美がほれぼれしてしまいます
こちらはソニーEマウント用のMFレンズLoxiaシリーズで、直線的デザインです。新製品の85mmF2.4は長身でハンサムですね
Eマウント用のAFレンズがBatisで、新しい18mmF2.8は美しい曲線デザインですが、けっこうデカいです。実物を見てからポチリましょうね
はい、CP+でも見たことがあるExoLensです。これは0.6倍もMutarレンズです。大きく見えますが、フードが立派なんです。こだわりです
今回、新たに望遠とマクロズームが加わりました。もちろん天下のZEISSマーク入りですから、歪みやニジミもありません
「Mutar 2.0x Asph T* telephoto lens」(左)と「Vario-Proxar 40-80 T* macro-zoom lens」(右)です。マクロは3~5cmまで寄って、5~8cmの範囲が撮れるそうで、欲しくなりました
物欲が高まったので会場を出て家電量販店へ!
こちらは2週間前に出荷が始まったばかりのヘッドセット「VR ONE PLUS」です。前モデルはiPhoneとGalaxyのみ対応でしたが、こちらはホルダーを工夫して4.7~5.5インチまでのスマホがどれでも入るようになりました。129ユーロは買いそうです
というわけで、物欲がムラムラしたのでドイツのヨドバシカメラと呼ばれている「SATURN」に行ってきました。中心部では「Kaufman」というデパートに入っています
ソニーのカメラコーナーにはAマウントとEマウントが半々で展示されていました。α99IIを出したのは当然なんですね
おまけですが、iPhone 7もちろん売っています。32GBが899ユーロ、128GBが1009ユーロ、256GBが1119ユーロです。日本では税込で9万2664円、 10万4544円、 11万6424円ですから、タックスリファウンドすると同じくらいでしょうか?