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突撃!ナベコの「知りたいんだけど、きかせて!!」 第12回

人気自撮ラー・りょかちさんにインタビュー

今どき自撮り女子の実態に迫る!"かわいい"のヒントはAVにあり?

2016年09月23日 18時00分更新

文● ナベコ

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自撮ラーりょかちさんのこれからの方向性とは?

引き続き自撮り女子会です。飲食店のぼんやりした光を生かした自撮りも魅惑的。

●自撮りは広い世代に文化として広がってきた

ナベコ「最近自撮りをする人が増えてきた感覚があります。どうでしょうか」

りょかちさん「私はプリクラの進化と共に青春を歩んできた世代なんですけど、自撮りはプリクラ文化からつながりますよね」

ナベコ「プリクラって300円の時でしたか?」

りょかちさん「300円のは小学生の時にありました。基本的に400円の全身撮れるプリクラで、いつの間にか フレームがなくなって盛り機能が増えて。旅行行ったら“USJきたー”って、毎回毎回プリクラで記念撮影し たじゃないですか。自撮りもそんな感覚だと思います」

ナベコ「そういえば、プリクラでやたらかわいく写れる子いましたよね」

りょかちさん「そうそう。それがスマホが普及して、カメラとカメラアプリが高性能になるにつれて自撮りに代替されていったのかなと。けど最近は自撮りが今までのプリクラと違って、“盛り”以外にも価値が広がってきた感じがします」

ナベコ「自撮り文化に広がりが」

りょかちさん「少し前にMSQRD(マスカレード)というアプリがフェイススワップという機能をつけたんですけど、すごく流行って今まで自撮りをしなかった人もいっきに自撮りをするようになったなという所感があります」

ナベコ「フェイススワップって顔を交換して遊べるやつですよね。友達とやると笑えて楽しい」

りょかちさん「そうなんです。実は最近人からすごく連絡が入ったのがお盆明けで、“フェイススワップをおばあちゃんとやって楽しかった”“家族でやって盛り上がった”みたいな報告がいろいろなところからあったんです」

ナベコ「へえ! 家族で久しぶりに集まっても話すことがなかったりするから、顔写真で遊べるアプリは使えますよね。私も少し前にElf Yourself(エルフ ユアセルフ)を家族でやったらかなり盛り上がりました」

りょかちさん「プリクラ文化を追った盛りを追求した自撮りアプリもあるけど、そうではなくて遊べるアプリも広まってきているので、そういうので自撮りする人はすごく増えてきているなと思います。時事性があったり飲み会でネタにできたりするので」

ナベコ「おじいちゃんおばあちゃんにも楽しんでもらえるっていいですよね。自撮りがコミュニケーションになる」

こっそりりょかちさんの好みをリーク。好きな食べ物はトマトのカプレーゼ。苦手な食べ物はパクチーということ。


●マス向けの「かわいい」はどういうものかを探りたい

ナベコ「りょかちさんは今後どういうことをやっていきたいですか?」

りょかちさん「まだまだ流行っているとはいっても自撮りをやったことない人も多いし、“かわいいと見せたいからやる”って思っている人もいるので、まずみんなに自撮りをやってもらいです。そのために私を免罪符にしてもらえればと」

ナベコ「免罪符とは」

りょかちさん「“りょかちがやっていたから自撮りを試してみた”ってなれば。私の“かわいい”って手に届きやすいかわいいだし、真似しやすいと思うんですよ。キラキラしないようにしているし。自撮りって誰かがやっていないとやりづらいと思うから、私を理由にして自撮りを楽しんでもらえたらうれしいです」

ナベコ「そんな自己犠牲的な考えなのですね」

りょかちさん「そこまででもないですが、単純に自分がやってみて楽しかったから、みんなこっちおいでよーという気持ちです」

ナベコ「自撮りの世界へ」

りょかちさん「それと自分の好奇心として、マス向けの“かわいい”を探りたいと思っています。かわいいと言われる顔はどういうものか、みんながどういう写真をかわいいと思うのか、私はけっこうFav(いいね)の数とか見て研究していますね」

ナベコ「かわいいって単純に“美人”とかではないから不思議ですよね。愛嬌がある表情だったり、背景に写り込んでいるものとかに左右されるから、一概には難しい」

りょかちさん「わかりやすくいうと、男の子が好きなAVを選ぶ瞬間にヒントがあるのかもしれません。好きな系統のビジュアルであるかという視覚的な魅力と、好きなシチュエーションであるかという状況の部分」

ナベコ「AV。真理っぽいですね」

りょかちさん「私は視覚的にもシチュエーション的にもわかりやすい“かわいい”をやってみたりしてました。例えば、“冬にマフラーに埋もれる女の子”とか、“髪が汗で濡れたままアイスを食べている女の子”をやってみたり」

ナベコ「ベタなかわいいを切り取っていく。普通だと“かわいいって見られたいんだろ”って思われるのが恥ずかしくてできないところ、かぶせていく姿勢」

りょかちさん「そうです。ベタ芸人みたいな感じで」

ナベコ「芸人ですか」

りょかちさん「あとは自分の“かわいい”も追及していきたいです。最近“かわいくなった”と人から言わることがあって。自撮りをかわいくすることで、本当の自分もかわいくなるってあると思うし、それを自分で実験してみたいのですよ。なので、ダイエットもしたり、化粧も工夫したり、自分がどこまでかわいくなれるか研究したいです。自撮りはいつもの自分よりちょっとかわいい像なので、ペースメーカーになります」

ナベコ「自撮りでモチベーションをアップ。女子としていい要素づくしですね。私も見習いたいです」

左がりょかちさん、右が記者。りょかちさんはとにかく前向き。顔のパーツをとことん研究をしたり、「かわいいとは何か」を探求したり。単にキャピキャピした感覚で自撮りをしているというより、ある意味男前なところを感じました。写真ではお伝えできない“声”もめちゃくちゃかわいかったですよ。


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アスキーグルメ担当のナベコが、地鶏ではなく自撮りのことを追った。

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