知らない人はまずいないであろう、びっくり人間から宇宙の神秘まで、あらゆる世界一を認定する「ギネス世界記録」。「iPhone7」が発表されて話題になっていますが、iPhoneも「世界最速で500万台販売したスマートフォン(2012年、iPhone5)」など、いくつかのギネス世界記録に認定されています。
このギネス世界記録を集めた年鑑本(かつて「ギネスブック」と呼ばれた本です」)の最新版『ギネス世界記録2017』が、9月8日に発売(発行:角川アスキー総合研究所、発売:KADOKAWA)されました。
世界中の一番をまとめた年鑑本として、書籍『ギネス世界記録』は毎年、世界100カ国以上で刊行されています。今回の『ギネス世界記録2017』には、イチロー選手や羽生結弦選手、すぎやまこういちさんといった著名人からごく普通の中学生まで、また銀河系からナノメートルサイズの物体まで、あらゆる人やあらゆるものにまつわる記録を紹介しています。
世界中の数々のびっくりや、記録樹立者の飽くなき情熱だけでなく、最新のテクノロジー事情やトレンドも確認できる点も見逃せません。本書に掲載されている中から、7つの世界記録をご紹介します。
1.脳でコントロールする世界で最初の義手
脳で直接制御することができる、世界で初めての義手。小さいものを壊さずに持ったり、触感を伝えることもできます。指先に搭載された圧力センサーにより、これまでの義手では難しかった精密な操作を実現しました。
2.世界で初めての汗をかく最初のロボット
世界で初めて、人の肌のように発汗するコーティングが施された等身大のロボット。日本で開発された医師のトレーニング用ロボットで、的確な治療を施さないと、うめき、泣き、のたうちまわり、挙げ句の果てには死ぬ(!)仕様になっているといいます。
3.ハリケーンで家を失った最大回数:5回
アメリカ、ルイジアナ州に住むメラニー・マルチネスさんは、1965〜2012年にかけて、家を建ててはハリケーンによって家を失う悲劇に、なんと5回も見舞われています。
4.SFと科学の比較:タイムトラベル
『ギネス世界記録2017』には、サイエンス・フィクションは科学の進歩を予言しているとして、SF作品と現実との比較も掲載されています。たとえばタイムトラベルについて。宇宙飛行士ゲンナジー・パダルカさんは、累計宇宙滞在日数最多(879日間)記録を持っていますが、アインシュタインの相対性理論どおり、地上より彼の方が0.02秒、時間の進みが遅れているのだそうです。
5.馬に引っ張られた最長記録(全身を燃やしたまま):500m
全身を燃やしながら馬に500m引っ張られるという驚愕の記録。記録樹立者のジョセフはプロのスタントマンで、この他にも582mをバイクに引っ張られる「乗り物に引っ張られた最長記録(全身を燃やしたまま)」の記録保持者でもあります。苦痛の表情を浮かべながらも、しっかりカメラ目線なところに、プロの精神が感じられます。
6.最大のコミックイベント:59万人
世界最大のコミックイベントは、もちろん日本の「コミックマーケット」。ギネス世界記録に認定されている「コミックマーケット84」は3万5,000サークルが参加し、総勢59万人もが参加しました。
7.ぬいぐるみをもった人を写した世界最大のオンラインフォトアルバム:59,666枚
日本が誇るビッグイベント「ニコニコ超会議」もギネス世界記録に認定されました。「ニコニコテレビちゃん」を持ったユーザーの写真を集めて、超巨大なオンラインフォトアルバムを作成。合計59,666枚もの写真で、ギネス世界記録に認定されました。9月8日現在、ニコニコ動画のサイトもギネス世界記録仕様となっており、参加者は公式参加認定証も購入できます(申し込み締切日:10月12日)。
過去の記録も最新の記録も一気に総復習できる『ギネス世界記録2017』。ぜひ手にとって読んでみてください。