8月から11月にかけて、マイクロソフトの大型イベントが相次いで開催される。そして、その中には、今年初めてとなる名称を冠したイベントも用意されている。
「Japan Partner Conference 2016 Tokyo」
8月30日に開催されるのが、「Microsoft Japan Partner Conference 2016 Tokyo」である。7月11日(現地時間)から、カナダ・トロントで開催されたパートナー向け年次イベント「Microsoft Worldwide Partner Conference 2016(WPC 2016)」をベースに、日本国内のパートナー企業を対象に開催するイベントで、WPC 2016同様に、パートナーのクラウドシフトを加速する内容となりそうだ。
基調講演では、「Transforming the World Together.」をテーマに、日本マイクロソフトの平野拓也社長が「プロダクティビティとビジネスプロセス」、「インテリジェント クラウド」、「Windows 10 + デバイス」の3つの柱を中心とした事業戦略とパートナー向け支援策を発表。事例の紹介とともに、日本マイクロソフトの業務執行役員エバンジェリストの西脇資哲氏によるデモを交えながら、今後、マイクロソフトの製品、サービスを活用することで、どのように世界が変わっていくのかを紹介。それによって、パートナーの新たなビジネスチャンスが創出されることを示すものになるという。
マイクロソフトでは、CSP(マイクロソフト クラウドソリューション プロバイダー)と呼ぶクラウドパートナー支援プログラムを用意しており、これを通じた支援策強化にも言及がありそうだ。
だが、WPC 2016では、サブリクションモデルとしてOSを提供するWindows 10 Enterprise E3や、パートナー企業がマネージドサービスの一環として、Surfaceをリースするビジネスを展開できる「Surface as a Service」を発表しているものの、日本での導入については現在検討段階にある。今回のJapan Partner Conference 2016 Tokyoでの発表は先送りになる公算が高そうだ。
ちなみに、Japan Partner Conference 2016は、東京での開催に続いて、9月14日には大阪、9月27日には名古屋、10月4日には福岡、10月12日には札幌でも開催される予定だ。
「Microsoft Foresight」
2つめの大きなイベントが、9月6日、7日の2日間にわたって開催される「Microsoft Foresight」だ。
2016年4月4日から、米ニューオーリンズで開催されたMicrosoft Envisionの日本版ともいえるもので、Microsoft Foresightの名称は今年初めて使用されることになる。
Microsoft Envisionは、もともとDynamicsのイベントとして開催されていたMicrosoft Convergenceから名称を変更。経営者、役員、戦略立案や経営企画、業務に責任を持つ、ビジネスディシジョンメーカー(BDM)を対象にしたイベントに位置づけられている。対象となるのは、Dynamicsだけに留まらず、マイクロソフトが提供するクラウドサービス全般に広がり、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速するヒントを、具体的なビジネス事例、体験機会などを通じて提供するものになるという。
日本マイクロソフトでは、デジタルトランスフォーメーションを実現する4つの軸として、お客間の体験を示す「お客様とつながる」、オペレーティングモデルの改革を進める「業務を最適化」、人材、スキル、生産性を追求する「社員にパワーを」、ヒジネスモデル変革を促す「製品を改革」を掲げており、それぞれの観点からの事例も紹介していく予定だ。
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