インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月10日、クラウド型で提供するメールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」において、新たに「メール無害化オプション」を提供すると発表した。10月1日より提供開始。
IIJセキュアMXサービスは、多段アンチウイルスや迷惑メールフィルタ、添付ファイルのサンドボックス検査など、メールに対するセキュリティ機能を、一括提供するSaaS。
今回のメール無害化オプションでは、複製した受信メールを「添付ファイル削除」「HTMLメールのテキスト化」「メール本文内のURLリンク無効化」といった処理で“無害化”したうえで、顧客のメールボックスに配送する。エンドユーザーには、無害化済みのメールが配信されるため、標的型攻撃やスパムメールのリスクが低減できる。
また、無害化処理前のメール(オリジナルのメール)も別のメールサーバーに配信されるため、添付ファイルをダウンロードしたい場合などは、必要に応じてそれを閲覧できる。
なお、オリジナルメールの配信先として、IIJが提供するWebメールボックスも利用できる(オプション)。3月に発表済みの地方自治体向け「IIJ GIOセキュアブラウジングサービス」と組み合わせることで、オリジナルメールの添付ファイルについても、画面転送のみの安全な仕組みで閲覧ができるとしている。
IIJでは今回のオプションを、地方自治体を中心に、金融機関など強固なセキュリティ対策を必要とする企業/組織に展開していく方針。