関係者インタビュー
安藝貴範 代表
苦手なはずの富士でドライバーの頑張りと作戦で5位を獲れたのはハッピーだなと思います。最後はパワーでやられましたね。今のレギュレーションを映し出したバトルというか。AMG GT3の中でも速度差がありますが、これも解明が進むと思いますし、AMG側とのミーティングでやれることはまだ残っているし、個体差があるということが「ここかな? あそこかな?」と車輌への理解に繋がっていて、良い方向に向かっていると思います。
片山右京 監督
決勝を予選と同じポジションで終わったのは、可も無く不可も無くという感じですね。できれば織戸君(88号車)を抜ければ良かったんだけど、大きな問題点はそこではなく、上位陣に食い込むハードルが高くなっていることですね。今回、ブリヂストンとダンロップに表彰台を独占されただけでなく、マシンのストレートスピードとか、性能調整とか、いろいろと問題がありました。結果を見ればみんなやるべきことをしっかりやっての5位なので良かったのかもしれませんが、もうドライバーの能力だけで勝てるレースではないので、次戦鈴鹿に備えてチーム一丸となってもっと開発力を学んで努力しないといけませんね。
大橋逸夫 コミュニケーションディレクター
今日のレースは最後惜しかったですね。ですが、できることはすべてできていたと思いますし、ミスもトラブルもなかった。ほかのチームが脱落していったことに助けられた部分はありましたが、いいレースだったんではないでしょうか。ピットインのタイミングも、もしかしたらもっとベストな選択肢があったのかもしれませんが、あれ以上引っ張ったら片岡選手が大変だったろうし、その逆の可能性もあったと考えると、やはりあそこが良かったかと思います。
谷口信輝 選手
今回も前を走るクルマにはまったく太刀打ちできませんでした。基本的に我々のクルマがストレートが遅いので、富士は苦しかったですね……。そして、あと1周あれば88号車を抜けたかも、というのは前回と一緒で、ちょっと惜しいレースでした。最終コーナーで無理矢理抜いたんだけど、加速力の差で抜き返されてしまいました。軽くなったけど、リストリクターを絞られてしまい、コーナリングは良かったけど富士みたいに長い直線があるところでは不利になったかなと。なんとか5位で追われましたが、苦しい苦しい5位でした。ランキングは4位に上がったみたいだし、目立ったところはないけど、地味に頑張ってるシーズンですね(笑)。
片岡龍也 選手
前戦よりはまだ良かったのですが、まだまだ首位に食い込んでいく力がないなと。ストレートで結構差があったのに追いつかれてしまって、ブロックしたりブレーキ競争をしたりしていたら、タイヤがオーバーヒートしてしまって、曲がらないし止まらないしで。途中SCが入ったので、タイヤをクーリングできたのは不幸中の幸いでした。そんな苦しい展開ながらも5位で終わったのは良かったですね。最後、88号車を一瞬抜いて抜き返されたのは僕たちもそうだけど、見ているファンの方たちも悔しかったと思うので、次戦鈴鹿では巻き返していきたいと思います。
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