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安全性が確認できたプログラムからのみ復号可能、「秘文 Data Encryption」最新版

「秘文」暗号化製品、マルウェアの機密データアクセスを禁止

2016年07月08日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日立ソリューションズは7月7日、ドライブ/ファイル暗号化製品「秘文 Data Encryption」最新版を8月31日から提供すると発表した。最新版では、標的型攻撃対策として、暗号化した機密データに対するマルウェアなどのアクセス/復号を禁止する機能が追加された。

「秘文 Data Encryption」最新版では、暗号化された機密データに対する正規のプログラム以外のアクセスを禁止する機能が追加された

 秘文 Data Encryptionは、PCのドライブやUSBメモリなどの記録メディア、ファイルサーバーやメール添付のファイルなどを対象とした暗号化ソフトウェア。1台のPCからスタンドアロン構成で導入できるほか、PCからリムーバブルメディアには暗号化データのみコピーを許可するよう制限できる機能などを備える。

 最新版では、近年急増している標的型攻撃への対応として、不正プログラムからの機密データへのアクセス禁止機能が追加された。

 具体的には、秘文で暗号化した機密データに対し、デジタル署名で安全性が確認できた正規のプログラムからのみアクセスを許可し、復号する。信頼できる証明書で署名されていないプログラムは、機密データへのアクセスを禁止する。

 さらに、OSのコマンドやスクリプトなどが悪用される攻撃手法も想定し、正規のプログラムであっても、起動元プログラムの安全性が確認できない場合は、機密データへのアクセスを禁止するとしている。

 秘文 Data Encryptionの1アカウントあたりの価格(税別)は、買取ライセンスが1万円、年間利用ライセンスが5000円。なお、年間利用ライセンスには保守費、サーバーライセンスを含む。

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