平野社長が経営方針説明、Windows 10のアップグレード問題については「非常に反省」
日本MSの2017年度は「デジタル変革」「コグニティブ」に注力
2016年07月06日 07時00分更新
Windows 10のアップグレード問題について「非常に反省している」
なお同会見では、Windows 10の自動アップグレードをめぐるここ数カ月間の騒動を受け、平野氏から「的確な情報発信が不十分だった」という反省の弁も聞かれた。
「ここ2カ月ほどの間、Windows 10の『無償アップグレード通知』に関して多くのご意見とご不満をいただいたことも事実だ。通知内容のわかりにくさ、そして自動アップグレードにより、ユーザーにご不便、ご迷惑をおかけした。アップグレードに関するわれわれの的確な情報発信が不十分であったと、非常に反省している」
同問題への対応として、日本MSではコールセンター人員を通常のおよそ4倍に増強したほか、ユーザーからの声をMS米国本社にフィードバックすることに努めてきたという。
「わたしも個人的に本社へのフィードバックを行い、先週からはポップアップ通知の内容を変更している。消費者庁などの政府機関とも連携し、当社自身ではカバーしきれない一般ユーザーへの告知も実施していただいた」
日本MSでは、昨年から「革新的で、安心でき、喜んで使っていただけるクラウドとデバイスを提供する」という事業ビジョンを掲げている。平野氏は、この原則に基づき、今後も「顧客の声を真摯に受け止め、より迅速な対応と情報発信を心がけていきたい」と述べている。