パフォーマンスガールズユニット『9nine』で活躍する、かんちゃんこと吉井香奈恵さんのデジカメ連載。今回はフィルム一眼レフカメラ2台を用意し、街を散策しながらの風景撮影に挑戦していただきました。
第12回のロケ地は東京都・有楽町です。東京駅や大手町駅周辺のオフィス街にほど近く、飲食店やレジャー施設が発展した歓楽街として広く知られています。駅の近隣には、東京国際フォーラムや日比谷野外音楽堂といったアーティストのライブイベントでおなじみの施設も点在しています。
フィルムは「出来上がりを想像するのが楽しい」
「こうやってビルが立ち並んでると、写真も都会的なカッコいい印象になりそうですね。街路樹の緑も背景に入って、うまく差し色になるっていうか」
第11回の川越ロケから一転、高層ビルや大型商業施設だらけの現代的な風景が広がる有楽町。いつもなら最新のデジタルカメラで解像感の高い写真を……というところですが、今回はあえて、古き良きフィルムの一眼レフカメラを用意してみました。カメラを手渡すと、まずはファインダーを覗いてみるかんちゃん。レンズも古めのものを装着してあるため、カメラ越しに見える景色の違いに驚いたようです。
「ちゃんとフィルムカメラを持つのって初めてなんです。でも、周りに使っている友達がいたから実はずっと気になってたんですよ」
いつもはカメラの準備のあと、すぐにロケに入るのですが、この日はまずフィルムカメラの操作説明から。シャッターを切った後はフィルムを巻かなければいけなかったり、レンズが手動でのピント合わせにしか対応していなかったり、デジタルカメラとは意外と勝手が違うのです。
とは言え、操作自体はそれほど難しくありません。おそらくデジタルに慣れた人が一番戸惑うのは、撮った写真をその場で確認できないことではないでしょうか。フィルムは現像に出してみなければ仕上がりが分からず、基本的には撮ったあとの修正もできない一発勝負です。かんちゃんも普段より集中してファインダーを覗いているようですが、口元には笑みが。どうやら、慣れない中で試行錯誤するのが楽しいようです。
「これ、すごい楽しい。ピントも自分で合わせなきゃ駄目だし、写りもちょっと懐かしい雰囲気になるだろうから、撮る前に悩んじゃいますね。雰囲気を活かすならあえてぼかすのもアリだなあとか、出来上がりを想像するとすごくワクワクします」
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