FastSyncで高フレームレートも快適
GTX 1070を使えば最高画質設定でもフルHDで130fps以上……リフレッシュレート60Hzの液晶を使っているユーザーから見ると、ひどいオーバースペックではないかと考えるかもしれないが、GTX 1070や1080といったPascal世代のGPUは60Hz液晶を持っているユーザーに効果絶大な「FastSync」という機能を備えている。詳しい解説はこちらの記事(関連記事)を見て頂きたいが、60Hzの垂直同期(Vsync)に従うと操作に遅延が出てしまうような高速書き換えな局面でも、FastSyncを使えば画面上に一番遅延の少ない画像が表示されるというもの。Vsyncオフに近い効果があるが、FastSyncは画面にティアリングが発生しないのでチラつきのない画面となる、というのが最大の注目ポイントだ。
解像度別にベンチマーク
だがスクリーンショットだけで快適さを訴えるのは少々無理がある。そこで「Fraps」を使いファウンドリーのマップを移動した際のフレームレートを比較してみた。画質設定は前述の通りウルトラ設定に異方性16倍を追加したもの。解像度をフルHD/WQHD/4Kの3段階に変えてフレームレートの変化をチェックしてみた。
現在シングルGPUではトップクラスの性能を誇るGPUだけに、フルHDなら144Hzの超高速液晶でも追いつかない200fps超えの超高フレームレートでプレイできる。特に、GTX 1080なら4K解像度でも平均60fps以上で滑らかなプレイが可能という点には驚きだ。リフレッシュレート60Hzの液晶で130fpsとか150fpsをだそうものなら、普通はティアリングが発生してチラチラしてしまうが、Pascal世代のGPUならFastSyncで画像も安定する。
まとめ:Vulkan対応でさらに高速化?
本稿執筆時点ではまだ試すことができなかったが、DOOMは次世代OpenGLである「Vulkan」への対応を表明している。VulkanはOpenGL版のDirectX12というべきもので、中身はDirectX12の祖先であるMantleの発展形。つまりよりマルチスレッドを意識した処理ができるので、さらなるパフォーマンス向上が期待されている。
残念なことにGTX 1070/1080は入手困難な状況が続いているが、Pascal世代のGPUをゲットすればDOOMのみならず、VRを含めたあらゆるゲームでハイになれる。今年はGPUの大変動の年。ビデオカードを強化して快適なゲーミング環境にグレードアップを考えてみてはどうだろうか。
【製品情報】
タイトル名 :DOOM(ドゥーム)
ジャンル :アクション
プレイ人数 :1~12人
発売日 :2016年5月19日(木)
対応ハード : PlayStation®4/Xbox One/PC(ダウンロード版)
価格 :¥7980円(税抜)
対応言語 :日本語音声/日本語字幕 、英語音声/英語字幕
対象年齢 :18歳以上(CERO Z)
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■著者:加藤勝明