レース用消火器のいいところ
消火剤は水系の水溶性フィルムフォームというものです。
名称にもなっているAFFFが水溶性フィルムフォームのことで、Aqueous film forming foamの略。水溶性の皮膜を形成する泡というところです。
一般的な粉末式は、噴霧時に粉が舞うため、火元が見えなくなったりすることがあります。また、使用後は粉末でそこら中が真っ白になってしまいます。その点、AFFFは霧状なので視界を妨げず、使用後に乾くとほとんど跡が残らないという特徴があります。欧米のモータースポーツでは主流になっている薬剤らしいです。
薬剤量が1リッターのものと1.75リッターのもの、2.4リッターの3種類あったのですが、2.4リッターは日本でモータースポーツを主催しているFIA/JAFの競技規則に適合するとのこと。別にレースに出るわけではありませんが、薬剤が多いに越したことはないですし、それにしました。ちなみにそれぞれの連続放射時間は9秒、14秒、23秒となっています。
適応する火災はAの普通火災とBの油火災です。
Cの電気火災は適応に入っていませんが、電気火災が起きることはあまりないでしょうし、100Vまでの電気火災なら対応できるらしいので、車に積むならこれで大丈夫なのだと思います。
使い方は普通の消火器と同じで、レバーを握るだけ。
噴射方式は畜圧式で、ピンを抜いてレバーを握れば薬剤が噴出します。よくある家庭用の消火器に比べるとレバーが小さく、足元などに設置するのに最適。開閉式バルブが付いているので、レバーを握っている間だけ放射され、放すと止まるようになっています。
本体はアルミ製なので、高さ約42センチ、直径約10センチとそこそこ大きいですが、3.8キロと軽量です。
固定用のベルトはワンタッチで外せ、いざというときにあわてずにすみます。床に穴をあけないといけないので、固定していないですけれども。
設置場所は運転席の後ろ、リアシートの足元にしています。運転席から手が届かないという欠点がありますが、まぁ大丈夫かなと。買うときにはサイズをよく見ていなかったのですが、この場所にジャストフィットだったので助かりました。あと少し大きかったら入る場所がなかったです。
価格は2万円ほど。一般的な消火器よりもだいぶ高いですが、自動車の振動に強い、使用温度が-15~60度と広範囲、再充填が可能、使用期限が7年と長いなどなど、メリットもたくさんあります。
消火器のお世話になんてなりたくないですが、簡易スプレー式なら数千円で買えますし、小さいのでダッシュボードに入れておけます。いざというときのために、買っておくのをおすすめします。
備えよ常に!

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