43Z700Xと43G20Xをじっくりとテスト
まずは東芝の2台をチェックしていこう。DBR-T670を使って、通常のBDソフトを再生してみる。
Z700Xは直下型LEDバックライト+エリア駆動でコントラスト性能を高めている。部屋を暗くしてより詳しく見ていくと、Z700Xは暗部の黒浮きが目立ちやすい傾向はある。ただし、エリア駆動をしているので、全体に暗いシーンではG20Xに比べてより暗部の再現性が高いと感じるし、明るい部分と暗い部分が混在するとZ700Xは全体に明るい印象となり、G20Xが明るさは劣るが暗部は丁寧に再現されていると感じるなど、映像によって印象が変わる。
このため、映画など暗いシーンが多いと差は出ると思うが、テレビ放送など全体的に明るい映像が多いと、Z700XとG20Xで大きな差は感じない。
そう言ってしまうと、G20Xでいいように思えるが、Z700Xの良さはバックライトのエリア駆動で十分なコントラスト感を実現し、なおかつ映像のノイズ感や精細さではG20Xとは1ランク違う精密な再現をしていたこと。バックライトの平均輝度もZ700Xが高い(つまり画面が明るい)ようで、色の豊かさもより鮮明に感じられた。
Z700Xのほうが画質設定が細かくカスタマイズしやすい
こうしたテストをしていて気がついたのが、Z700XとG20Xでは画質調整のメニューの内容に違いがあること。当初はHDR関連の機能の有無程度の違いと思っていたが、そうではないようだ。
画質重視のZ700Xでは、調整項目がより詳細なものになっている。たとえば、映像メニューでは、Z700Xは映画やライブに映画/映画プロ、ライブ/ライブプロと細分化されている。この映画と映画プロの違いは、明るい部屋用と暗い部屋用と考えていい。
また、コンテンツモードもより詳細になっているし、映像調整もより専門的な調整項目が増えているなど、画質調整でじっくりと好みの画質に追い込みたい人には心強い内容となっているのがZ700Xと言える。
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