Xiaomi(シャオミ)は5月25日、無人航空機(ドローン)「Mi Drone」を発表した。4Kカメラを搭載した4Kバージョンは2999人民元(約456ドル)、1080p版は2499人民元(約380ドル)となっている。ドローン市場参入となり、スマートフォンと同様に安価で高スペックを差別化とする狙いだ。
Xiaomiはスマートフォンはよく知られているが、そのほかにもTV、リストバンド、セットトップボックス、空気清浄機など多彩な製品をリリースしている。そして、Mi Droneによりドローン市場に参入したことになる。
Mi Droneは4機のプロペラシステムを持つドローンで、PCBアンテナアレイを統合した専用リモコンで遠隔から操作できる。範囲は最大3km。スマートフォンを置いて利用することもできる。
GPSとGLONASSを利用して位置情報を取得でき、リアルタイムで追跡できる。飛行が許可されていない地域を自動検出して、区域に入るとホバリングに切り替える。バッテリー容量は5100mAhで連続飛行時間は27分、バッテリー残量が少なくなると出発地に戻るという。自動パイロットオプションとして、離陸、着陸を自動で行なうモードも用意する。
大きな特徴といえるのがカメラだ。4K UHDカメラまたは1080pカメラを選択でき、いずれも3軸ジンバルでブレを防止し104度のワイドアングル・レンズを備えた。4Kカメラでは3840×2160ピクセルの解像度、RAWフォーマットで静止画を撮影可能。最大2kmの範囲で、低遅延での720pライブビデオも利用できる。
Xiaomiは2015年のスマートフォン販売台数を「7000万台以上」としており、これは当初の目標である1億台を下回った格好となった。勢いを欠くと見る向きもあるが、ドローンでは同じ中国のDJIなどと競合することになる。
今回のMi Droneは、Lei Jun氏がローンチイベントをウェブキャストで行なったほか、バイスプレジデントのHugo Barra氏もFacebook LIVEで発表をしている。